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羞人たち

趣味で書いた羞恥小説 18禁です。

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優香 第十章 2

「さて、母親もいなくなったことだし……」と千夏はにやりと笑いながら言った。「いいこと思いついた!」

 優香はいまだ服を着ることを許されず、全裸のまま、嫌な予感に体を震わせた。

「ちょっと庭を散歩してこよっか! どうせこの一週間部屋に閉じこもり切りだったんでしょ? さ、行くよ!」

 と言って千夏が鞄から取り出したのは、犬の首輪だった。

「ちょっと! 何するの? やめて!」
「うるさい! おとなしく言うこと聞きなさい!」

 そしてむりやり優香に首輪をつけると、紐を強く引っ張り、裸のまま四つん這いにさせた。

「苦しい……引っ張らないで……」
「犬がしゃべるな!」

 そう言うと千夏は四つん這いの優香のお尻を手で思い切り叩いた。

「犬は何て鳴くんだ? ほら、鳴いてみろ!」
「わ、わん……」
「じゃあ次は、おすわりッ! おすわりしろ!」

 優香は犬というより、よく人が真似するカエルのように、しゃがんで手を床に付いて、おすわりをした。開いた股の間におま〇こがまる見えだった。

「よし、いい子いい子。じゃあ行こうか!」
「え? 行こうってどこ……」

 ピシャン!

「しゃべるな! それにさっき散歩に行くって言っただろ! 大丈夫ちょっと庭に出るだけだよ」
「服を着させて! ね、お願い……せめて下着だけでも……」
「うるさい!」

 そして今度は頬を思い切りビンタした。

 もはやどうあがいても無駄だとわかり、首輪をつけられた全裸の優香は、四つん這いで、犬のように、部屋の外へ引っ張られていくのだった。

 廊下の床は冷たく、階段は急だった。四つん這いで、お尻を突き出し、頭から階段を下りていく。千夏がしきりに首輪を引っ張るので何度か転げ落ちそうになった。ようやく下につくと、そのまま玄関へ向かい、千夏が靴を履くのを待って外へ出た(優香は当然裸足のままだった)

 ドアの向こうはすぐ門だった。門からは家の前の通りが見える。夕方の帰宅時で、30秒置きくらいに人や自転車が通行していた。庭は玄関から右へ行った、塀に囲われたところにあったが、そこへ行くにはまずこの門の手前を過ぎなければならない。

「ほら! 何もたもたしてんの! 早く歩け、ほら!」

 そう言って優香のお尻を蹴りながら進ませようとする。

「きゃっ! いやっ!」

 優香は家に戻ろうとしたが、千夏が思い切り首輪を引っ張るので引き返すことはできなかった。

「つぎ逃げたら大声出すよ。そしたら何だろうって人が大勢やってくるよ」

 こうなったらもう早く庭へ行くしかなかった。優香は観念して、千夏の足に隠れるように四つん這いで歩きだした。

 幸いまだ門の向こうに人は通らなかった。が、玄関を離れて5、6歩行ったとき、向こうの方から人の話し声が聞こえてきた。

「いやぁっ!」

 優香は立ち上がって庭の方へ走り出した。不意を付かれた千夏は紐を離してしまった。首から背中へ首輪の紐を垂らし、胸をぷるぷる揺らしながら、庭へ走って行く全裸の女(まるで露出狂じゃない!) 優香はたどり着くなり塀の片隅にうずくまってしまった。

「こら! なに勝手に先に行ってるんだよ!」

 千夏が再び紐を掴むと、優香はまた四つん這いにさせられた。夕日が優香の白いお尻を赤く染めた。

 もうここまで来れば通行人には見られない。しかし、もし誰か家へ訪ねてくる人があれば、門を一歩入るなり、芝生の庭に裸の優香が四つん這いでいることに気付くだろう。セールスマンとか、近所の人とか、また母親とか……母親は出掛けたばかりだが、何かの都合(忘れ物とか)で戻って来ないとも限らない。優香は心配で絶えず玄関の方を窺ってばかりいた。

「ねえ、もういいでしょ? 早く部屋に戻ろ?」

 千夏がまたお尻を叩く。

「何度言えばわかるの? 犬のくせにしゃべるなって」
「でも……」

 ピチャン! 優香のお尻はもう左側が真っ赤だった。

「まだ来たばかりじゃない? ちょっと遊んでいこう!」

 と言うと千夏は庭に落ちていたテニスボールを拾い上げ、それを門の方へ向かって投げた。

「ほら優香取っておいで!」
「……」

 ピシャン!

「なにもたもたしてんだよ! 行かないと部屋に戻れないよ」

 優香はしぶしぶ、四つん這いのまま、塀に沿って、そのボールの方へ歩き出した。後ろから見るとお尻の二つの穴はまる見えで、歩くたびに開いたり閉じたりするのだった。

「もしそのまま家の中に逃げたら写真をこの近所にばらまくからね。あとボールは口にくわえて持ってくるんだよ!」

 幸いボールはそう遠くまで転がっていないので、門のあいだを横切らなくてよかった。優香はボールを見つけると、顔を近づけ(あたし何してるんだろう……)大きく口を開けてくわえるのだった。

 ボールをくわえた裸の女が戻ってくる。

「よしよし、じゃあもう一回」

 千夏はボールを取るなりまた門の方へ向かって投げた。

 こんな調子で優香は庭を何往復もさせられた。自分の生まれ育った家の庭で(幼い頃からの思い出が次々に頭の中に浮かんでくる……)全裸で、首輪を付けられ、四つん這いにさせられて、ボールを口にくわえて行ったり来たりすることになるなんて……優香は幸福だった昔を思い出して目に涙を滲ませるのだった。疲れてハアハアいっているうちに、ボールをくわえた口からよだれが垂れてくるのをどうしようもなかった。

 日が沈んできた。風が冷たくなってきた。

「さて、じゃあ、そろそろ戻ろうか」

 優香はやっと帰れると思ってほっとした。

「でも、その前におしっこしなきゃ。その塀のところでしてきなさい」
「え?」
「え、じゃないよ。いつかみたいにまたお漏らししないように、ここで済ませておくんだよ。ちゃんと犬みたいに片足あげてするんだよ」
「そ、そんな……」
「出るまで部屋には戻れないからね」

 そこでしかたなく、優香は四つん這いで塀の側へ行き、屈辱に顔を歪ませながら、ゆっくり片足を上げた。むき出しのおま〇こがわずかに開き、それを風が撫でるように冷たく通るのだった。

 しかし緊張と恥ずかしさからかなかなか出ない。時間は刻一刻と過ぎていく。もういつ母親が帰ってきてもおかしくない。優香は片足をあげた屈辱的な姿勢のまま、おしっこが出るのを待った。

「早くしないと母親が帰ってきちゃうよ。娘が庭でそんな格好しているのを見たら何て思うだろうねえ。裸で、首輪までして、犬みたいに片足あげて娘が庭でおしっこしようとしてるなんて……」

 と、数分が経過して、やっと尿意が訪れた。優香は恥ずかしいながらも何とかして出そうと頑張った。と、やがてチョロチョロと股の間から流れ出した。するとすぐに勢いを増し、塀は大量のおしっこが掛かって黒く濡れた。

「汚ねっ! ホントにおしっこしてるよ。バカ丸出しじゃん」

 そしてその姿を千夏は笑いながら携帯で撮っていく。優香は顔を歪ませながらも、おしっこを途中でやめることができなかった。

 と、そのとき……とうとう母親が帰ってきた。母親が門のところに現われるのを見るや、優香はまだおしっこの途中だったにも関わらず、慌てて立ち上がり、家の裏手へ走り出すのだった。それはいかにも惨めな姿だった。走りながら、股間からぽたぽたおしっこを垂らし、それが地面に屈辱的な線を引くのだった。

「あら千夏ちゃんそこにいたの?」と母親が振り向いて言った。「あれ? 優香は?」
「庭でちょっと遊んでいたんです。優香ちゃんはいまトイレに行ってますよ」
「そろそろ寒くなってきたから家に入った方がいいよ」

 そう言って母親は家の中へ消えた。

 裏手から優香が戻ってきた。

「どうして逃げたのよ! ちゃんとあのままおかえりって挨拶するのよ」
(そんなのできるわけないじゃん……)と優香は心の中で呟いた。

 その後優香はこっそりドアを開けて中に入って、母親に気付かれないように部屋へ戻った。

「じゃあ、あたしもう帰るから」

 そこでやっと優香は首輪を外され、服を着るのを許された。

 玄関へ見送りに行くと、千夏は最後にこう優香に囁いた。

「明日からまた学校に来るんだよ。この一週間だけはかわいそうだから特別に見逃してあげたけど、明日からは、休んだら承知しないからね……」

 千夏が帰ったあと、母親は優香に言った。

「ホントに優しい子ね。またいつでもいらっしゃいって、言っておいて」
「う、うん……」

 優香は沈んだ顔でうなずいた。
  1. 2010/06/13(日) 20:28:31|
  2. 優香
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優香 第十章 1

 一週間経った。体調はもうすっかり良くなったが、優香はまだ学校を休んでいた。(もう二度と……)と優香は思っていた。(二度と学校には行きたくない……)

 と、ある日の夕方、千夏が家にやってきた。母親は千夏を部屋に導きながら、

「心配してわざわざお見舞いに来てくれたのよ。しかもこんな大きなメロンまで持ってきてくれて……ホントに優しいいいお友達ね」
「優香ちゃん、大丈夫? 学校ではみんな心配してるよ。優香ちゃんに会えなくて、あたし、寂しくて寂しくて……」

 そして千夏は優香の手を優しく握るのだった。優香の母親は、その美しい光景に涙を滲ませつつ、そっと部屋を立ち去った。

 が、ドアが閉まった途端に千夏は豹変した。

「バッカじゃない! のんきな母親ね……」

 それから鞄から大量の写真を取り出した。

「それはそうと……ほら、できたよ。旅行中のあんたの写真。全部で百枚はあるかな。でもまだプリントアウトしてないのはもっとあるよ」
「いやっ!」

 優香はとても見ることができなかった。床にばらまかれた大量の写真……そのどれもが、旅行中の優香の醜態(スカートからノーパンのお尻が見えているところや、部屋で全裸で正座しているところ、公園で裸で斎藤に投げ飛ばされているところや、果ては本人の記憶にほとんどない、田崎とエッチしているところ……)などがあられもなく映し出されていた。

「DVDもあるのよ。見たい?」
「やだっ! 絶対見たくない!」
「この写真をいま、クラスの男子に売ってるの。1枚千円で……そしたらもう、売れちゃって売れちゃって」
「ひどい……」

 先ほど持ってきたメロンはそのためだったのか……

「さすがに斎藤くんと田崎のやつは売るわけにはいかないけどね……でも、1万なら売ってもいいかな」
「やめてそれだけは……」

 千夏の笑い声が冷たく響いた。

「ところでさあ、あんたなに生意気に寝てんのよ!」

 優香はベッドから降りた。

「もうどこも悪くないんだろ? なにずる休みしてんだよ?」

 優香は気まずそうに黙っていた。

「さも具合悪そうにパジャマなんか着て……脱ぎな! いますぐ!」

 優香は言われた通りパジャマを脱いだ。下着姿になると、その体は病気のためか少し痩せたように見えた。

「下着もだよ! 早くしろ! それとも母親に写真見せようか?」
「やめてそれだけは!」
「じゃあ早く脱げ!」

 優香は顔を歪めながら下着を脱ぎ、生まれたままの姿になった。

「相変わらず臭そうな体してんねえ」
「……」

 と、そこへ下から階段を上がってくる母親の足音がした。

「やだっ! ねえ、服着ていいでしょ? お願い、着させて!」
「ダメにきまってんだろ!」

 と言うと千夏は優香の下着とパジャマを奪い取ってしまった。

「やだっ! どうしよう恥ずかしい……」

 全裸のままうろたえる優香。

 と、母親がドアをノックした。

「メロン切ってきたよ」

 そしてドアを開けた。

 母親の目に娘の裸が飛び込んできた。生まれたままの、真っ白な体……

「どうしたのあんたそんな格好して?」
「あ、あの……そう、ちょうど着替てるところなの。もう、勝手に入ってこないで!」
「ごめんねぇ千夏ちゃん。うちの優香がみっともない姿みせちゃって……」
「いえ、もう見慣れてますから大丈夫ですよ」
「え、見慣れてる……?」

 優香は気が遠くなりそうだった。

「ほら、プールの着替えのときとか体育の授業のときとか」
「ああ、そういうことね!」

 と母親は納得すると、それから娘の姿をまじまじと見た。しばらく見ないうちにすっかり大人の体になっていた……胸はこんなに大きくなって、お尻もいかにも女性的に丸みを帯びている。またついこの前までつるつるだったところには、今はふっさりとした毛が……
「ちょっとママ! そんなにじろじろ見ないでよ、エッチ……!」
「別にいいじゃない親子なんだから……それともあんた、他に誰か見てもらいたい人でもいるの? あ、そういえば斎藤くん最近うちに来ないねえ。前はあんなによく遊びに来たのに……」

 一瞬さっと優香の顔が曇った。が、すぐに活気を取り戻すと、裸のまま、メロンの皿を受け取り、母親をドアの外へ追い出した。

「まあまあ照れちゃって! もしかしたらもう斎藤くんとキスでもしちゃったかな! あははは! じゃあ千夏ちゃん、どうぞゆっくりしていってね。それから優香、あたしちょっと買い物行ってくるから、お留守番よろしく」

 母親の上機嫌な鼻歌が階段を下っていく。

「斎藤くんとキスでもしたかな、だって! ホントのんきな母親ね。娘がいま学校でどんなふうに思われてるかも知らないで……」

 優香は母親がいなくなってほっとすると同時に、思い出したくないことを思い出して、ため息を吐くのだった。
  1. 2010/06/13(日) 20:27:20|
  2. 優香
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雑記 3

 みなさんお久しぶりです。当ブログ管理人の羞人です。

 長らく更新お待たせしていましたが、ようやく変態ビックウェーブ到来。半年もあれこれ悩んだのが嘘みたいに、すらすらと書けました。出来映えのほどはみなさんの股間にお任せして(笑)、ともかくも、一歩一歩、着実に優香を堕落の底に追い込めていることと思います。

 今後の展開はというと、季節的に体育祭、また文化祭を予定しています。まだこれといった案は浮かんでいないので、何かよさそうなシチュエーションがあればコメントしていただけるとありがたいです。実際に採用となるかはわかりませんが、それによって元気玉のように段々とイメージと股間が膨らんでいけばと思います。

 ではまた。

 追記。『第九章 2』加筆修正いたしました。
  1. 2010/06/11(金) 11:13:07|
  2. 雑記
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優香 第九章 5

 こうして悲惨な3泊4日の修学旅行が終わった。

 学校に到着し解散になると、優香は千夏から荷物を返してもらった。

「それと……」と言って千夏は鞄から何やら取り出した。「これ、あんたの初体験のお祝いに内緒で買ったの」

 それはド派手な赤い下着だった。後ろがTバックになっている。

「もうあんた大人の女なんだからこれくらいの下着穿かないとね。ちょっといま穿いてごらん!」

 そこは下駄箱だった。他の生徒たちが大勢通る中で優香はその渡された下着に足を通した。

 千夏は優香のスカートをめくって鑑賞した。Tバックなのでお尻は丸出し、前は布が細すぎて両側から毛がはみ出ていた。あるいはノーパンよりいやらしいかもしれない。

「ハハハッ! チョー似合う! チョー変態じゃん! 今日はこれ穿いて帰れよ!」


――――――――――――――――――――――――


 校門に差し掛かると、優香はそこに斎藤と香織が二人でいるところを見た。

「ねえこれから斎藤くんち行っていい?」
「ええ?お前また来るのかよ。今日はもう俺疲れたよ」
「でも斎藤くんのお母さんにこの前のお礼しなきゃ。ご飯ご馳走になった。ね、ちょっとだけ。いいでしょ?」
「……ったく。しょうがねえなぁ」

 優香は顔を伏せて通り過ぎようとした。二人が一緒にいるところを見たくなかったし、また二人に自分の姿を見られたくもなかった。

 が、そのとき、風が優香のスカートをめくり、穿いたばかりのあのいやらしい赤い下着があらわになった。すると後ろから来ていた生徒が「お、パンチラ! すげえエロいパンツ! 」と叫んだ。すると二人は優香に気付いた。香織は優香の顔を憎らしげに睨んだ。

「あんたまだそんなくだらないことしてんの? 恥ずかしくないの?」
「おい、香織! やめろよ!」

 と斎藤は止めながら、まるで見てはいけないというように、香織の頭を優しく抱いて向きを変えさせた。

「関わらないほうがいいぞ!」

 そう言うと斎藤は香織の手を取り、その手を繋いだまま、校門を出て、そのまま一組のカップルとして帰っていった。

「斎藤くんの手、あったかい……」
「香織の手が冷たすぎるんだよ」
「ねえもっと強く握って……」
「ほらっ! こうか?」
「やだっ! 痛い! もう……」

 香織の甘えた声が響いた。

 その後ろを優香は、ひどくみじめな気持ちで、一人ぼっちで歩いていたが、やがて堪えられなくなって走り出すと、二人を追い越しどんどん引き離すのだった。

 それから一週間ほど、優香は40度近い熱を出して学校を休んだ。
  1. 2010/06/11(金) 10:50:05|
  2. 優香
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優香 第九章 4

 その後しばらくの間、優香は泣き続けていた。もはや何の希望も目的もなく、裸のまま、砂まみれで、地面に倒れ込んで服を着るのも忘れて泣き通すのだった。

 と、そこへ物陰に隠れていた千夏が現われた。

「残念だったね、優香ちゃん。せっかく裸にまでなって、アソコ丸出しで誘惑したのに、触ってもくれなかったじゃない! それにしても斎藤くんってホント真面目! 最初からあんたには合わなかったのよ!」

 そして泣き続ける優香をやっとのことで立ち上がらせると、体の砂を払ってやり、制服を着る手伝いをするのだった。

「さあ、そんなに泣かないで。男の仇は男で返す……先生に慰めてもらいに行きましょう!」

 もう優香はすべてがどうでもいいような気がした。初体験の相手が誰だろうと、そんなこともう構わないような気がした。優香は千夏に導かれるまま、なおも立ち去った斎藤のことを想いながら、歩き出すのだった。


――――――――――――――――――――――――


 もう2時を過ぎていた。教職員の個室のある旅館の三階で、田崎はすでに寝床に就いていた。が、しかしまだ眠っていなかった。どうにも頭が悶々とするのだ。昼間みた自分の学校の女子生徒たちの映像が頭から離れないのだった。そしてそれらの女子生徒たちが、いま、自分と同じ旅館に泊まっていて、可愛い寝顔をしてすやすや眠っているのだと想像すると、目はいよいよ爛々と冴えてきて、股間はビンビンに勃ってくるのだった。

 そう、スパルタな体育教師にありがちなことだが、彼もまたロリコンだった。自分の学校の女子生徒たちに一見厳しい態度で接しているが、実はいつもその胸や尻を、いやらしい気持ちで眺めているのだった。自宅には女子高生もののAVが山のようにあり、また女子高生の制服や、ネットオークションで買ったスクール水着などもいくつか所有していた。

 さていま眠れない田崎は、昼間みた女子生徒たちの姿を次々に思い出すのだった。中でも一番よく思い出すのは、他でもない学校一の美少女(歴代の卒業生を探してもなかなかいないほどの)田辺優香の姿だった。その田辺優香の、なぜか異常に短くしたスカートから伸びる長い足、テニスで鍛えた引き締まった太もも、そしてさらに……田崎はこの修学旅行中優香がノーパンであることを見逃していなかった……はち切れんばかりの白い尻に、うっすら毛の生えた優香の恥部……田崎は自分の股間をまさぐりながら、そうした優香の様々な姿を想像するのだが、しかしそれで興奮は収まるどころか、かえっていっそう悶々として眠れなくなるのだった。


 と、その時、誰かがドアをノックする音……

 こんな時間に一体何だ? また男子生徒が何か問題でも起こしたかと、起き上がってドアの方へ行き、開けてみた。

 田崎は一瞬自分の目が信じられなかった。ドアの外に立っていたのは、いましがた自分の妄想していた、紛れもない当の田辺優香だったのだ。

「どうしたこんな時間に? もうとっくに就寝時間は過ぎてるぞ!」

 優香は想像の中で見たままの昼間の制服姿で、無表情のままそこに突っ立っていた。

「先生、眠れないんです……」

 まるでロボットのように棒読みで言うのだった。

「眠れないって! どうした? どこか体の調子でも悪いのか?」
「わかりません……」
「そうか……」

 そう言って彼は再び優香の姿を眺め直した。引き締まった太もも……もうちょっとで見えそうなその股間……少し湿ったおいしそうな唇……服の下の窮屈そうな胸……田崎の考えはまとまった。

「よし、それじゃあ、先生の部屋で少し休んでいけ! 眠くなったら自分の部屋に戻ればいいから!」

 そして肩に手を回して、優香を部屋に誘い入れたのだった。

「旅行の緊張で肩が凝ってるのかもしれん。マッサージしてやるからここに座りなさい」

 と言って優香を敷いたままの布団の上に座らせた。

「んー、確かに凝ってるな」

 そう言いながら田崎は優香の首や肩、腕などをベタベタ撫で回すのだった。彼のアソコはもうギンギンだった。もう後戻りは出来なかった。田崎は優香に酒を入れたコップを渡した。

「これを飲みなさい!」
「え? でも……」力無く答える優香。
「いいから飲みなさい。飲めば体が温まってくるし、頭もぼうっとして眠くなってくる。不眠にはこれが一番だ。だが、これはいまの緊急事態のための措置だから、誰にも話してはいかんぞ!」

 優香はごくりと一口だけ飲んだ。初めての酒で苦かった。

「もっと飲みなさい! このコップ一杯は飲むんだ!」

 優香はまずかったが我慢してコップの中身をすべて飲み干した。すると体に慣れていない酒はすぐに彼女を酔わせた。

「どうだ? 温まってきただろう! それからお前、足も凝ってるみたいだからマッサージしてやる。冷え症が原因かもしれん。ここに横になりなさい」

 優香は失恋と酔いの混乱した頭の中でも何とか状況を把握していた。

(ああ……あたしこのまま、犯される!)

 しかし体中に回ってきた酔いと、疲れのせいで、田崎に倒されるがままぐったりと横になってしまった。

「さて、始めるか」

 田崎は最初は足の裏や足首を中心にマッサージした。そして優香がぼんやりまどろみかけている隙に、段々と上へ移動していくのだった。うつぶせに寝た田辺優香の、柔らかいふくらはぎ、膝の裏、そして太もも! 夢にまで見た生足だった。そしてさらに、もっと上に行くと、短いスカートはただ尻に乗っているだけ、お尻の割れ目が、スカートからはみ出して見える。

「どうだ? 気持ちいいか?」
「は、はぃ……」

 やがて彼はゆっくり何気なくお尻に侵入してゆく。スカートは無いも同然だった。スカートの中に手を入れ、それを徐々に腰の方へまくりあげながら、彼はすべすべする柔らかいお尻を直接揉んだり撫でたりするのだった。

 やがて真っ白な、健康そうな若いお尻がまる見えになった。

「先生、あの、恥ずかしい……」
「恥ずかしがることはない。これはただのマッサージなんだからな。お尻もだいぶ凝ってるようだ。部活を引退して少し太ったんじゃないか。いや、これはもしかしたら便秘かもしれない!」

 そう言うと今度は優香を仰向けにひっくり返すのだった。いまはもう綺麗なその顔がはっきり見えた。かなり強い酒だったので、一杯でもかなり酔って頬のあたりが色っぽく赤く染まっていた。

 そして、その仰向けにひっくり返した拍子に、はっきり見えるのだった。スカートは乱れてもはや何の役にも立っていなかった。仰向けにだらしなく寝た優香の股間が、膨らんだ土手が、毛が、そしてぷっくり割れた、彼女のうぶなおま〇こが、すぐ目の前に現われた。

「だいぶお腹が張ってるようだ」としばらくはお腹の辺りを押していたが、やがて「ちょっとこのスカート邪魔だな! 脱ぎなさい!」と言うなり自分でさっさと脱がせてしまうのだった。優香は何を思っているのかただじっと目を閉じていた。あるいはもう寝てしまったのだろうか?

「じゃあ次いでに上も邪魔だから脱いだ方がいいな」

 優香が何も言わないので、田崎は上着もさっさと自分で脱がせてしまった。すると途端に彼女の白い柔らかい乳房が、こぼれんばかりに現われた。ピンク色の小さな乳首。ついに、田辺優香を全裸にした。もう彼女は靴下以外、何も身につけていない。

「よしここまで来たら、ついでに乳癌の検査もしておこう! シコリがあるといけないからな」

 田崎は両手で優香の両乳房を撫で回すように揉んだ。時々指先で乳首をつまむと、優香はあぁんっと声を漏らした。やがて乳首の尖端が固くなってきた。

「うん、大丈夫だ。乳癌の心配はないようだ。じゃあやっぱり便秘だな」

 と言った田崎の手はもはや腹を素通りし、直接おま〇こへ着地するのだった。

「ああ、やっぱり固いな。先生がほぐしてやろう」

 そして田崎は優香のおま〇こを、指で撫で回した。きれいなおま〇こだった。まだ誰も触ったことのない奥まで、田崎の指は侵入し、前後左右にいじり回した。やがておま〇こは濡れてきた。指の動きとともにクチュクチュいった。優香は目を閉じたまま、あぁん! と恥ずかしそうに声を漏らすのだった。

「おい! なに濡らしてるんだ! 俺はただ教師としてマッサージしてるだけだぞ! それなのにお前は何を考えとるんだ! 拭いてやる!」

 そして足を開かせ、顔を近づけると、ああ、濡れた田辺優香のおま〇こを、舌で、徹底的に、なめ回すのだった。おま〇こは舐めても舐めても濡れが収まらなかった。

「んー、やっぱりここが原因だな。おそらく使わなすぎて固くなっているんだろう。便秘と不眠はそのせいだ。放っておくと最悪死に至るかもしれん。すぐ処置を施さなければ!」

 そして田崎はズボンを下ろした。

「いいか! これはあくまでも治療の一環だからな! 誰にも言うんじゃないぞ!」

 優香はいよいよ最後の瞬間を迎えた。半ば放心状態の頭の中に、斎藤の顔がまた浮かんできた。(斎藤くん、斎藤くん……) 斎藤の顔が近づいてくる。斎藤の裸が、優香の体にのしかかり、優香のもっとも大事な部分に、その熱い熱い生命を……

「あぁん! ああぁん! 斎藤くぅん! もっと! もっと! 斎藤くぅん! 斎藤くぅぅん!」

 そして花は摘み取られた。田崎は溢れ出す優香の血を見て驚いた。まさか処女だったとは思ってもみなかった。こんな美少女が、高校3年にもなって……しかし同時に、また征服感も、彼の心を一杯に満たした。

 やがてしばらくして、田崎の部屋を出る優香の姿が現われた。その顔は心ここにあらずといった様子、まるで感情を失ってしまったような虚ろな目をしていた。

「とうとうやったね! どう? 初めての感想は?」

 ドアの隙間から一部始終を覗いていた千夏が来て言った。しかし優香は、相手が見えないかのように、何とも答えず、そのまま自分の部屋へ虚ろに歩いていくだけだった。

 こうして優香の初体験が終わった。
  1. 2010/06/11(金) 10:49:04|
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優香 第九章 3

 このような手順になっていた。まず、夜中の1時に斎藤を外へ呼び出す。そこへ制服姿の優香が現われ、愛の告白をして、服を脱ぐ。そして裸になった優香と斎藤がエッチをすれば計画は終了。もし斎藤が断ったら、田崎の部屋へ直行、というものだった。

「嫌です! 斎藤くんの前で裸になるなんて! しかも自分から。それじゃまるで……」

 優香はいつになく嫌がるのだった。泣いて土下座までして勘弁してくれるよう訴えるのだった。

「いいよ嫌なら……それなら田崎とヤッてもらうから!」
「それはもっとイヤッ!」
「じゃあブログをばらしてもいいのね? 警察に捕まって、学校退学になってもいいっていうのね?」
「……」
「どうなの、いいの?」
「い、いやです……」
「じゃあ斎藤とヤリな! 失敗したら田崎が待ってるんだから、本気で誘惑するんだよ」
「……」
「わかった?」

 優香は黙って小さくうなずくだけだった。

「あんたの記念すべき瞬間は、ちゃんとあたしが撮影してあげるからね。永遠に映像で残るのよ。感謝しなさい」


 真夜中過ぎ。最終日の夜ということでみな疲れたのか旅館は物音一つしなかった。

 優香は制服を着て廊下に出ると、足音を忍ばせて出口へ向かった。後ろから、少し距離を置いて千夏が付いてきているのが音でわかった。千夏が寝てしまえば、何とかごまかしてこの夜をやり過ごそうと思ったがそうはいかなかった。千夏はちゃんと起きていて、時間になると、そろそろだよ、と優香を促したのだった。

 誰とも出会わずに外に出た。一面の星空だった。夜の空気が冷たかった。優香は寒さと緊張に震えながら、待ち合わせの場所に向かった。

 それは裏手の小さな公園だった。暗い街灯の下に、ベンチが浮かび上がっている。そこが約束の場所だった。

 しかしまだ斎藤は来ていなかった。優香は座って待つことにした。木のベンチはノーパンのお尻に冷たく、風が半袖の優香の腕に鳥肌を立させた。

 まさか来ないのでは? そう思い掛けたとき、時間にちょっと遅れて斎藤が、寝巻のジャージ姿で現われた。

「ごめん、遅くなって……」
「ううん……私こそこんな時間に呼び出したりして……」
「寒くない? そんな格好で、風邪ひくよ……」

 一瞬斎藤の視線が自分の太もも(短いスカートのせいでほとんど付け根まで見えている)に止まったのを感じて、優香は真っ赤になって、スカートの裾をむなしく伸ばした。

「ううん大丈夫……寒くないよ……」

 しばらく沈黙が二人の間に走った。二人はベンチに隣り合って座っていた。が、優香がぶるぶる震えるのを見て、斎藤が言った。

「やっぱり寒いんじゃないか。部屋に戻ろう!」
「いや、ちょっと待って! 話したいことがあるの……斎藤くんに、どうしても伝えなきゃいけないことが……」
「なに? 言ってごらん」

 優香はなかなか言い出せなかった。それでも、やがて決心して、命令されているからではない本当の気持ちを斎藤に伝えた。

「斎藤くん……あたし、斎藤くんのことがずっと好きでした」

 斎藤は別に驚いた様子もなかった。前から知っていたと、その顔は言っているようだった。

「俺も……」とやがて斎藤が答えた。「俺も、田辺のことずっと前から好きだった。何度か告白しようともした。でも……今は、そうじゃないんだ」
「そうじゃないって……?」
「つまり、3年になってからかな。急に人が変わったみたいになっちゃって……急にスカートそんな短くしてくるようになって、パンツが見えても全然気にしてないみたいだし。部活でも、キャプテンなのに何だかみっともなくふざけてばかりだったみたいだし、最近は、変な噂まで広まってて、変態だとか、露出狂だとか……」
「違う! あたし、変態でも露出狂なんかでもない!」
「俺も最初は嘘だと思ったよ。でも……」

 斎藤は言葉に迷った。

「でも……?」

 優香は恐る恐る尋ねる。

「この前、下着姿でお前が学校の廊下歩いてるの見て……あと、今みたいにパンツも穿かないで(あまり話に集中していたので優香は座っている自分のスカートの前がめくれて股間が丸出しになっているのに気付かなかったのだった)恥ずかしげもなく外を出歩いているのを見ると、やっぱりそうなんじゃないかって思うようになったんだ……」

 好きな人にそんなことを言われるなんて……優香は死ぬほど悲しかった……死ぬほど恥ずかしかった。

「違うの! 斎藤くん、これは違うの。信じて……」

 しかし優香はいったいどう違うのか説明できなかった。それはやはりあのブログのせいだったが、今は学校にばれて退学になることも、警察に通報されて捕まることもどうでもよかった。ただこの斎藤にブログを知られてしまうのだけが嫌だった。知られて今よりもっと悪く思われてしまうこと、それだけは絶対に堪えられなかった。

 だから優香は、何の説明も加えず、ただ「信じて!」「違うの!」と繰り返すばかりだった。

 そしてその間も、気付かないうちにスカートがまくれあがって、優香の生い茂る股間を、斎藤のすぐ目の前に晒してしまっているのだった。斎藤はそんなものを見せ付けられて(優香がわざとやっているのだと思ったのだ)最初のうちは黙っていたが、次第に怒りが込み上げてきて、やがていきなり立ち上がると、きっぱりと言い放った。

「そうやって誘惑しようとわざと股間を見せつけて、そんなんで何が違うだ! 何が信じてだ! やっぱりただの変態女じゃないか!」

 そう言って斎藤はその場を立ち去ろうとした。優香は、あまりのショックにパニックになって、必死に斎藤の手を掴んで引き止めた。

「離せよ! この変態! 露出狂女!」
「違うの! 斎藤くん……違うの、待って!」

 そしてもう自分でもどうしてだかわからずに、斎藤の手を掴んだまま、片手で器用に制服の上着を脱いで、次にスカートを地面にさっと下ろして、夜の公園で、それも好きな相手が見ている前で、優香はついに全裸になった。

「斎藤くぅん……あたしを抱いて……斎藤くぅん……行かないで……」

 そうやって優香は泣きながら斎藤に抱きつこうとするのだった。

「斎藤くん見て……あたしのおっぱい……見て、これがあたしの乳首……それでね斎藤くん、これがあたしのおまん……」
「やめろ離せこのメス豚!」

 と言って斎藤は抱きつく優香に思いきり張り手を食らわし、さらに思いきり全裸の相手を地面に投げ飛ばすのだった。

 そして地面の砂を靴で蹴って優香に浴びせ掛けながら(もはや人間の扱いではなかった)最後にこう言い放った。

「それになあ、いま俺には付き合ってる人がいるんだよ! 彼女はお前なんかと違ってちゃんと常識もあるし恥も知っている! お前みたいに人目も気にせず素っ裸になったりすることもないんだよ!」

 優香は砂まみれで地面にひざまずきながら言った。

「誰なの、それ? 誰? あたしの知ってる人?」

 斎藤は即座に答えた。

「香織だよ!」
「かおり? どこのかおり? 何年生の?」
「お前の一番よく知ってる香織だよ! お前と一緒のテニス部だった。お互い部活を引退してから、付き合い始めたんだよ!」
「香織? ホントにあの香織と付き合ってるの? ねえ待って! 斎藤くん行かないでよ~!」

 しかし斎藤はすでに走りだし、深夜の公園に全裸の優香を残したまま、立ち去った。

 こうして優香の初恋は散った。それも最悪の形で……
  1. 2010/06/11(金) 00:23:47|
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優香 第九章 2

 思惑は的中した。優香は観光地の行く先々で、他人から好奇の目で眺められ、時折風でスカートがめくれたりなんかすると(押さえることは千夏に禁止されていた)、下半身がまる見えになり、他校の修学旅行生たちなどから様々な奇声や罵声を浴びせられるのだった。

「なあ、あの東京の女子高生、あんな短いスカートでノーパンやで!」
「スカートめくれてケツまる見えやったわ!」
「おい、こんなおもんない寺なんか拝んどらんと、前に行って今度はあいつのおま〇こ拝もうや!」
「ホンマこれだから東京の子はアホやわ。うちあんなん考えられへん!」

 また自由行動の際は(当然千夏たちのグループだった)スカートのウエストを折ってさらに短くし、普通に立っているだけでお尻の割れ目が見え、股間の毛が露出するようされたのだった。

「おう! 東京の姉ちゃん! いいケツしてんなあ!」
「いま東京では毛を見せるのが流行ってるのかい!」
「下品な子ねえ。私たちの時代じゃ考えられなかったわ、あんなの」

 またある時など、ちょうどクレープ屋で順番待ちしている時だったが、優香の目の前に並んでいた男の子が(子供の背の高さだと優香のおま〇こがモロに見えるらしい)優香の股間を見上げて、

「お姉ちゃん、何でパンツ穿いてないの?」

 と尋ねる始末だった。優香は顔を真っ赤にして股間を隠したが、すかさず千夏が「隠すんじゃない! ちゃんと子供に女性の仕組みを見せてあげるんだよ!」と言ったので、優香は不思議そうに股間を見つめる少年の視線を逸らせることができなかった。

 やがて母親が気付いたらしい。

「ケンちゃん、見ちゃだめ!」

 そして子供の目を覆うと、優香を横目で睨みつけながら向こうの方へ移動してしまった。子供は立ち去りながら、

「パンツ穿いてないなんて変なの!」また「ママと同じでチンチンついてなかったよ!」

 と大きな声で言ったので、周りにいた大人たちまで優香を注目し、睨んだり、笑ったりするのだった。

 あんな幼い子供にまで変人扱いをされてしまって……優香は自分を人間の恥だと思うのだった。

 また、宿泊所では、着替えがないので、部屋の中では常に全裸で過ごさなければならなかった。それにおしっこ臭いというので風呂に入れさせてもらえなかった。そして部屋にはたくさんのクラスメートや、またそれ以上に多くの他のクラスの生徒たちがやってきて、優香の全裸をデジカメや携帯で撮るのだった。

 そんな地獄の修学旅行だったが、最後にクライマックスが待ち受けていた。優香はそのことをまだ知らされていなかったが、直前になって、つまり最終日の夜、就寝の時間に千夏に言い渡された。

 それによるとこれからすぐ優香は処女を奪われることになるというのだった。相手はサッカー部の斎藤、つまり優香の片思いの人か、もし斎藤に断られたら、引率で来た教師の田崎、あの油ぎったハゲの体育教師になるというのだった。

 それを聞いた優香は頭が真っ白になった。いよいよ処女を奪われるのだ。相手は斎藤くんか、それとも田崎……いや、それだけは絶対にいやだ。あの気持ち悪い田崎が初体験の相手だなんて、また例え斎藤くんとだとしても、こんな形で、人の命令でするのなんて不潔だわ……

 優香はどちらの可能性にも希望を見いだせず、おもちゃのように弄ばれる自分の運命をただ悲しむだけだった。
  1. 2010/06/11(金) 00:21:17|
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優香 第九章 1

 噂の広がるのは早いもので、優香のお漏らしの件も、また校内を下着姿で歩いた一件も、すぐに学校中に広まってしまった。

 以前の学年一の優等生、またそれ以上に学校一の美少女だという優香の評判は跡形もなく消えてしまった。

 下級生の女子は、廊下や階段で優香とすれ違うと、わざと聞こえるように話し始めるのだった。

「ねえ知ってる? あの人この前授業中にお漏らししたんだって!」
「え~! うそ~! 高3にもなってお漏らし? 信じらんない!」
「あと、下着姿で廊下を……」
「え~! やだ~! それじゃまるで変態じゃん!」

 上履きを隠されることもたびたびだった。また廊下を歩いていると突然後ろから(それも一年生の男子に)スカートをめくられることもしょっちゅうだった。また突然下着を足首まで下ろされたり、もっとひどいときはそのまま押し倒され、下着を奪って逃げられたり……そうした学校全体でのいじめに優香の精神はぼろぼろになった。

 いじめに対してはいかなる反抗もしてはいけないと、千夏からブログの件で脅迫されているため、優香はされるがままだった。その何をしても抵抗しないということが、いじめをまたエスカレートさせる原因となったのだった。

 それから千夏についてだが、彼女に罪悪感はまったくなかった。何しろほとんど毎日のように、優香のブログが更新され、そのすべてが喜びに満ちた文章、みんなからいじめられて嬉しい、というものだったからである。だから遠慮なくやれたわけだった。


 やがて季節は秋になり、修学旅行の日が訪れた。当日、優香は千夏に持ち物(衣類や化粧品やお菓子など)をすべて没収された。下着もすべて、その時着けていたものまで脱ぐよう命令された。すでに秋の肌寒い季節だったが優香はまだ夏用の半袖のセーラー服に股下5cmの超ミニのスカートしか着るのを許されなかった。それに今は下着までなくなって、つまりお尻とおま〇こはほとんど丸出し同然の格好で、三泊四日の修学旅行を過ごさなければならないのだった。

 それでもそれは一週間常に全裸で過ごした、あのテニス部の合宿に比べればまだしも、と優香は途中バスの中で考えたが、しかしあの時は周りにいるのはすべて部員であり、また女子だけだった。ところが今回のこの修学旅行は、男子もいる、また観光地に行けばそれこそ老若男女無数の人間に見られるのだ。そう思うと優香の絶望はまた一段と深まるのだった。
  1. 2010/06/11(金) 00:20:10|
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優香 第八章 6

 と、その間に二番目の生徒が読み終わり、とうとう優香の前の生徒が立ち上がって朗読を始めた。

 優香はまだスカートを穿いてない。それどころか、今はパンティすら失って、丸出しのお尻と、剥き出しの股間を晒しているのだ。隠すものなどなにもなかった。せいぜいノートくらいだが、そんなもの何の役にも立たない。立ち上がった瞬間にばれてしまうだろう……

 ようやく千夏のもとへ下着が届いた。しかし千夏はそれを受け取ってもスカートを回すそぶりなど見せず、優香を見つめながらただにやにや笑っているだけだった。

(なに……どうして……ねえ、なんで返してくれないの……)

 その時はっと気付いたのだった。罠だったのだ。最初からスカートを返す気など千夏にはなかったのだ……返すと見せ掛けて優香をさらなる窮地に、絶体絶命の状況に陥れるのが目的だったのだ。

 時間は冷酷に過ぎていく。やがて目の前の生徒の朗読が終わり、優香の番になった。

「じゃあ次あなた……ほら、どうしたの? 早く立ち上がって読みなさい」

 しかし優香は立ち上がれなかった。ほとんど泣きそうな顔で、何か訴えるように教師の方を見つめるばかりだった。

「どうしたの? どこか体の具合が悪いの?」
「あの……座ったままでいいですか?」
「どうして?」
「その、お腹の調子が……」

 するとその女教師は教壇を降りて、つかつかと優香の方へ歩み寄ってきた。

 ところでこの女教師とは、いつぞやプールの後の授業中、男子用の水着一枚の姿で現われた優香を散々な屈辱の目に遭わせ、ついにはその穿いていた水着を脱ぐよう命令し、素っ裸で、教室の前の廊下に立たせた、あの中年の女教師、岡野だった。

 岡野はあの水着の一件以来、優香のことを、まるで目の敵のように毛嫌いしていたのだった。恥ずかしげもなく普段穿いている優香の(いやらしい!)超ミニのスカートや、あのとき男子生徒の注目の的となった彼女の(挑発的な!)汚れを知らないピンクの乳首と豊かなおっぱい。それら優香のはちきれんばかりの若さと色気は、もう四十過ぎの、女としての盛りを過ぎたが、いまだ独身の、岡野の目には、堪らなく憎らしく映ったのだった。

 だからこのときも岡野は優香に冷たく詰め寄った。

「お腹の調子が? あなた、もしかしてまた何か善くないことしてるんでしょう、違う?」

 女の勘、というか嫉妬の嗅覚は鋭かった。岡野はやがて優香の目の前に来た。と、予想は的中した。

「田辺さんあなた! その格好はどういうこと! ちょっと立ちなさい!」
「いやぁぁぁ! 違うんです許してください!」
「いいから立ちなさい!」
「いやですそれだけは!」
「立たないと校長先生呼ぶわよ。あなたのご両親にも来てもらうわよ。それでもいいの?」

 もはや絶体絶命だった。優香は静かに椅子を引くと、とうとう立ち上がって、裸の下半身を教室中に晒した。

「隠すんじゃない! 手は横!」

 その瞬間すべてがあらわになった。わあっという歓声と、冷たい囁き声が教室にこだました。

 岡野は顔を歪め、憎らしげにその姿を上から下へ眺め回した。頭を包むいかにも運動部系の清純な黒髪。目鼻立ちのはっきりした、利発そうな、また男好きしそうな顔。高校のセーラー服を着た膨らんだ豊かな胸。そして、すらりと伸びる長い足と足の間の、何も穿いていない、裸の、まる見えになっている薄い毛と股間……岡野はまるで悪夢から覚めた人のように突然大声を張り上げた。

「あなた! 神聖な教室で、それも私の授業中に、なんてことしてんの!」
「違うんです! 先生聞いてください! スカートは……」

 と優香が言いかけたとき、遠くで一つ咳ばらいの音がして、見ると千夏が、恐ろしい目で優香を睨みつけていた。その目は語っていた。その先をもし続けたら、ブログのことをばらす、と……

 それで優香は黙らざるをえなかった。

「すげぇ! 優香ちゃんおま〇こ丸出しだよ!」
「恥ずかしくないの? みんなに自分の女性器みられて」
「頭おかしいんじゃない! そんな格好で興奮するなんて」
「変態! 露出狂! 女の恥!」

 優香はそれまで何とか泣くまいと、持ち前の気の強さを顔に見せていたが、もはやなすすべもなくなり、とうとう声を出して泣きじゃくってしまった。その姿はまるで叱られた小学生のようだった。

「泣いたって許さないよ! こんな人として最低なことしておいて! じゃあ、一応聞きますけど、どうしてですか? どうしてこんな格好をしてるんですか? あなたのお気に入りのあの短いスカートは? 下着は?」

 優香はもはやただ泣いているばかり、とても答えられる状態ではなかった。

 と、その時、突然千夏が立ち上がった。

「先生! すべての事情はあたしが知ってます」
「なに? あなた知ってるの? じゃあ説明して」
「実は田辺さん、この授業の前、更衣室でお漏らししちゃったんです。かなり我慢してたみたいで、スカートも下着も、それにブルマもびしょびしょで、とても穿ける状態じゃなかったんです。で、親友の私が、お漏らししたことはみんなには内緒にして、田辺さんのスカートと下着を、こっそり洗って乾かしといてあげることにしたんです。見てください! あれがそのスカートです」

 と、彼女が指差したのは、ベランダの手摺りに掛けられた制服のスカートだった。

「また、下着はさすがにベランダには干せないので、私が預かることにしました。これがそうです!」

 そう言って千夏は優香のパンティを高々と広げて見せるのだった。「もうだいぶ乾いてきました。まだちょっと湿ってますが(くすくす笑いが回りで起こった)……以上が事情のすべてです。田辺さんは別に悪気があったわけではなかったんです。ただお漏らししたのが恥ずかしくて、それを隠そうとして……」

 そう言うと千夏は言葉に詰まって泣いている様子だったが、横から見るとそれは笑いを必死に堪えているように見えなくもなかった。

「そうだったの……」

 と岡野は、千夏の迫真の演技に胸を打たれたらしく、感動した声で言った。

「そうだったの……あなたは優しい、友達思いの人ね……」

 そして今度は優香の方を向いて(まだ嘘泣きしてるわ!)冷たく鋭い声で言った。

「田辺さん、そうなの? あなたはお漏らしをして、それでこんなことになったの? いま聞いた話はすべてホントなの?」

 もはや優香の助かる道は一つしかなかった。

「はぃ……」
「はいじゃなくて、あなたは高校生にもなって、一体なにをしたの? ちゃんと言いなさい!」
「その……お、お漏らしです……」

 と、その時、告白と同時にまた激しく泣き出した優香は、もはや理性を失い、気が遠くなって、全身の力が抜けて……と思ったら突然、股間から一筋の液体が流れ出し、ちょろちょろ足を伝って落ちていくのだった。そしてそうなると、一度解かれた緊張はもう戻らず、足を伝っていた液体は、やがて勢いを増し、直接床に降り落ちるようになり、見る間に床は一面おしっこだらけになってしまった。

「うわっ! 汚ね! こいつ本当に漏らしやがった!」
「高校生にもなって教室で漏らすなんて、信じらんない!」
「いくら勉強がよく出来てもこれじゃあねぇ」
「小学校からもう一度やり直した方がいいんじゃないの? それとも幼稚園? オムツ穿いて」

 しかしこれで千夏の話の信憑性は確実なものとなった。

「田辺さん、あなたって人は……もう少し人としての、また女性としての常識を学ばないと、本当に今のままの最低の大人になりますよ!」

 優香はその後自分で片付けをした。彼女個人の漏らしたおしっこのためにクラスの雑巾は使わせられないと岡野が言って、また反省するための罰として、優香は自分の体操着のシャツで、漏らしたものを拭き取らされた。

 授業の残りの10分間、優香はさらに罰として下半身裸のまま、ベランダに立たされ、自分の下着を両手で広げて、みんなの方に差し出して見せたまま過ごさなければならなかった。優香は教室の中から聞こえてくる『お漏らしちゃん』とか『お漏らし優香』というからかいの言葉を絶望の中で聞き分けるのだった。

(漏らした……あたしが……高校生にもなって……みんなが見てる前で……おしっこを……)

 授業が終わると、ようやく下着とスカートを穿くことを許された。そしてその後何の処分もなく、帰宅することができた。ブログの発覚という、最悪の事態は何とか免れた形だったが、優香はそれと同じくらい多くの大事なものを失ってしまったような感じがするのだった。

 そしてその日のブログには、さっそく今日の出来事が書いてあった。更衣室で下着姿になり、そのまま教室まで行って、スカートなしのまま授業を受ける、そしてその授業中にパンツを脱いで、最後はお漏らし……誰かに強制されたとかそういうことは一言も書いてなかった。すべて自分が(つまり優香が)みずから望んでしたことだと、そうはっきり断言されていた。
  1. 2010/06/10(木) 09:38:19|
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優香 第八章 5

 スカートを穿いていないのを教師にいつばれるかわからない、と不安でいた優香だったが、幸い彼女の席は教壇からは遠く、机に隠れて下半身は見えないらしかった。

 始めの10分ほどは何事もなく過ぎた。といっても、その間絶えず男子たちが振り返ったり、机の下を覗き込んだりして、優香の下半身を見ようとするのだったが。

 と、あるとき不意に携帯が震えた。メールだった。千夏からだった。

『スカート返してあげよっか?』

 優香はすかさず返信する。

『うん、返して。お願い!』

 するとまた千夏からのメール。

『いいよ。ただしその前にパンツ脱いで、あたしの所まで回してちょうだい』

 優香の希望は消え失せた。

『無理…』

 続く千夏のメール。

『あ、そう。せっかく返してあげようと思ったのに。残念ね』

 その後授業は坦々と続いた。教師は教科書の説明をしたり黒板に書いたりで教壇を離れることはなかった。このまま行けば何とかばれないで済む、そう優香が思い始めたときだった。開始から20分ほど経った頃、突然教師が言い出した。

「じゃあ、私が話してばかりでもあれだから、誰かに教科書読んでもらいましょう」

 途端に優香の心に緊張が走った。と同時に、今まで眠そうにしていたクラスメートたちの目が色を帯びてくる。

「じゃあこの列から」と教師が言った。それは果たして優香の列だった。その列の、先頭から4番目が、すなわち優香の席だった。「立って、大きな声でね。私がいいと言うところまで」

 言われた生徒が読み始める。優香は焦りに焦って読むどころではなかった。すぐ千夏にメールを送った。

『このままじゃばれちゃう。スカート返して!』

 無情すぎる千夏の返事……

『だったらパンツ』

『お願い!』

 しかしもはや何の返事も届かなかった。

 気がつくとすでに先頭の生徒は読み終わって、今は二人目が読み始めていた。

(どうしよう……どうしよう……どうしよう……)

 どうしようもなかった。優香は一度周囲を見回して(クラスメートたちのわくわくした眼差し……)、そしてついに決心して、椅子に座ったまま下着のウエストに手を掛けた。

「おぉ!」
「ウソでしょ…」
「信じらんない!」

 瞬間教室中がざわついた。すると教師が一度辺りを見回したが、教科書に集中していて優香のことは気付かなかったらしかった。

「ざわざわしない! 教科書に集中する! さあ続けて……」

 優香は、辺りがいったん落ち着くのを待ちたかったが、そんな暇はなかった。もうほとんどのクラスメートの視線が注がれている中で、手に掛けた下着を下ろし、わずかに尻を浮かせて膝まで滑らせ(白いお尻が剥き出しになった)、さらに膝を通り、足首からその白いパンティを抜き取った。

 ついに田辺優香は下半身裸の姿になったのだった……それも教室で……しかも授業中に……クラスのみんなに見られている前で…… 剥き出しのお尻に椅子が冷たかった。さらに丸出しの股間にひんやりした空気が触れ、その感触が、自分が裸であるということを、いやがうえにも意識させるのだった。

(おいおい! 丸出しじゃねえかよ!)
(あのまま読むつもりか!)
(だってほら裸だぜ!)
(早く優香ちゃんのおま〇こ拝みたいなぁ)

 優香は、脱ぎたてのまだ温かい自分の下着を(几帳面に小さく畳んで)隣の席の女子に顔を真っ赤にしながら渡した。

「ごめん……これ千夏ちゃんのところまで回してくれない?」
「何であたしがこんなもの……」冷たく見下すように言う。「触りたくもない!」

 優香は泣きながら頼んだ。

「お願い! ねえ、お願いします……」

 そのあまりの悲壮感に女子生徒は圧倒された。「わかったよ」と言うと、汚いものでも触るように、優香のパンツの端を指先で摘んで持ち、向こう側の生徒に渡した。

 席から席へ、自分の下着が回される、その様子を見ているのは死ぬほど恥ずかしいことだった。女子はほとんど見向きもせず、隣の席へさっさと回すが、男子はすぐには回さず、下着を目の前に広げてみたり(優香に見せつけるように)その股の部分の匂いを嗅いでみたりするのだった。ふざけて頭に被った者もいた。また教師が後ろを向いているすきに離れた友人とキャッチボールをする始末だった。

 優香はもう生きた心地もしなかった。

(もうやだ……恥ずかしい……帰りたい……死にたい……)
  1. 2010/06/09(水) 20:45:32|
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