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スカートを穿いていないのを教師にいつばれるかわからない、と不安でいた優香だったが、幸い彼女の席は教壇からは遠く、机に隠れて下半身は見えないらしかった。
始めの10分ほどは何事もなく過ぎた。といっても、その間絶えず男子たちが振り返ったり、机の下を覗き込んだりして、優香の下半身を見ようとするのだったが。
と、あるとき不意に携帯が震えた。メールだった。千夏からだった。
『スカート返してあげよっか?』
優香はすかさず返信する。
『うん、返して。お願い!』
するとまた千夏からのメール。
『いいよ。ただしその前にパンツ脱いで、あたしの所まで回してちょうだい』
優香の希望は消え失せた。
『無理…』
続く千夏のメール。
『あ、そう。せっかく返してあげようと思ったのに。残念ね』
その後授業は坦々と続いた。教師は教科書の説明をしたり黒板に書いたりで教壇を離れることはなかった。このまま行けば何とかばれないで済む、そう優香が思い始めたときだった。開始から20分ほど経った頃、突然教師が言い出した。
「じゃあ、私が話してばかりでもあれだから、誰かに教科書読んでもらいましょう」
途端に優香の心に緊張が走った。と同時に、今まで眠そうにしていたクラスメートたちの目が色を帯びてくる。
「じゃあこの列から」と教師が言った。それは果たして優香の列だった。その列の、先頭から4番目が、すなわち優香の席だった。「立って、大きな声でね。私がいいと言うところまで」
言われた生徒が読み始める。優香は焦りに焦って読むどころではなかった。すぐ千夏にメールを送った。
『このままじゃばれちゃう。スカート返して!』
無情すぎる千夏の返事……
『だったらパンツ』
『お願い!』
しかしもはや何の返事も届かなかった。
気がつくとすでに先頭の生徒は読み終わって、今は二人目が読み始めていた。
(どうしよう……どうしよう……どうしよう……)
どうしようもなかった。優香は一度周囲を見回して(クラスメートたちのわくわくした眼差し……)、そしてついに決心して、椅子に座ったまま下着のウエストに手を掛けた。
「おぉ!」
「ウソでしょ…」
「信じらんない!」
瞬間教室中がざわついた。すると教師が一度辺りを見回したが、教科書に集中していて優香のことは気付かなかったらしかった。
「ざわざわしない! 教科書に集中する! さあ続けて……」
優香は、辺りがいったん落ち着くのを待ちたかったが、そんな暇はなかった。もうほとんどのクラスメートの視線が注がれている中で、手に掛けた下着を下ろし、わずかに尻を浮かせて膝まで滑らせ(白いお尻が剥き出しになった)、さらに膝を通り、足首からその白いパンティを抜き取った。
ついに田辺優香は下半身裸の姿になったのだった……それも教室で……しかも授業中に……クラスのみんなに見られている前で…… 剥き出しのお尻に椅子が冷たかった。さらに丸出しの股間にひんやりした空気が触れ、その感触が、自分が裸であるということを、いやがうえにも意識させるのだった。
(おいおい! 丸出しじゃねえかよ!)
(あのまま読むつもりか!)
(だってほら裸だぜ!)
(早く優香ちゃんのおま〇こ拝みたいなぁ)
優香は、脱ぎたてのまだ温かい自分の下着を(几帳面に小さく畳んで)隣の席の女子に顔を真っ赤にしながら渡した。
「ごめん……これ千夏ちゃんのところまで回してくれない?」
「何であたしがこんなもの……」冷たく見下すように言う。「触りたくもない!」
優香は泣きながら頼んだ。
「お願い! ねえ、お願いします……」
そのあまりの悲壮感に女子生徒は圧倒された。「わかったよ」と言うと、汚いものでも触るように、優香のパンツの端を指先で摘んで持ち、向こう側の生徒に渡した。
席から席へ、自分の下着が回される、その様子を見ているのは死ぬほど恥ずかしいことだった。女子はほとんど見向きもせず、隣の席へさっさと回すが、男子はすぐには回さず、下着を目の前に広げてみたり(優香に見せつけるように)その股の部分の匂いを嗅いでみたりするのだった。ふざけて頭に被った者もいた。また教師が後ろを向いているすきに離れた友人とキャッチボールをする始末だった。
優香はもう生きた心地もしなかった。
(もうやだ……恥ずかしい……帰りたい……死にたい……)
- 2010/06/09(水) 20:45:32|
- 優香
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