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「ねえ、小林くん早くしてよ。時間に間に合わなくなっちゃうよ」
優香は捻挫のため速く歩けない小林に苛立っていた。
「そんなこといったって歩けないもんはしょうがないだろ」
「でも五分しかないのよ」
「うるせえな! だいたいそれが借りる人間の態度かよ。そんなこと言ってると貸してやんねえぞ!」
「あ、ゴメン! 許して…でもお願いだからもう少しだけ速く歩いて」
そんなこんなで二人が教室に着いた頃にはもう半分の時間が経過していた。
「ほら、これだよ」
と言って小林は自分の水着を取り出して優香に渡した。紺色の男子用水着、三角形のブーメランパンツ… 優香はそれを指で摘むように受け取った。
「大丈夫だよ。ちゃんと洗ってあるから…さあ、早く着替えろよ」
「え、着替えるって、ここで?」
「ここしか場所はないだろ。それともお前更衣室の鍵持ってきたのか」
優香は動揺していて鍵をもらうのを忘れていたことに気がついた。
「そ、そうね…ここしかないわね。じゃあ小林くん、ありがと、先に行ってて」
しかし小林は椅子に座ったまま動かなかった。
「いや、ちょっとここで休憩するよ。急がされたもんだから、また足が痛くなってきた」
「そんな…ね、お願い、教室の外で休憩して」
「うるせえな、どうしようと俺の勝手だろ! それに、早くしないと時間過ぎちゃうよ。グラウンド十周になってもいいのか、おっぱい丸出しで?」
教室の窓から誰もいないそのグラウンドが見えた。グラウンドは校舎に向かいあっているのでどの教室からでも見渡せるようになっていた。もし時間に遅れたら、全校生徒の見ている中で、おっぱい丸出しの半裸の姿でグラウンドを走らなければならなくなるのだ。
もう残りは二分しかなかった。
「わ、わかったわ…でもこっちの方見ないでね」
しかし小林は無視してにやにや優香を見続けている。
もうためらっている時間はなかった。優香は急いでスカートの中に手を突っ込み、パンツを降ろした。小林に見られないよう背中を向いて脱いだので、足を上げた際、腰を曲げた優香のお尻が小林に丸見えになってしまった。
「おい、ケツ丸見えだぞ」
「え、イヤッ!」
恥ずかしがる優香の着替えを小林はにやにや笑いながら観察していた。
優香は急いで借りた水着をはいた。次にすばやくスカートを脱いだ。続いて小林の見ている前で、半袖のセーラー服を脱ぐと白いブラジャーが現れた。
「おお、まるでストリップだな! 早くブラジャー取っておっぱい見せろよ。取るの手伝ってやろうか?」
しかし恥ずかしがってはいられなかった。優香はブラジャーの背中のホックを外し、肩紐も外すと、左腕で胸を隠しながら、一瞬ためらった後で、胸からブラジャーを抜き取った。うまく隠したつもりだったが、優香の大きな柔らかい胸は、ブラを取るとき一緒に上に持ち上げられてしまって、左腕からピンクの乳首が両方とも飛び出てしまった。お! と小林は思ったが、乳首が出ていることに優香本人は気付いてないらしかったのでので、そのままの状態にさせておいた。
男子生徒用のブーメランパンツ一枚になった女子生徒、田辺優香の真っ白な裸。足や腕は部活のため小麦色に日焼けしていたが、日焼けをしていない腹から首にかけての上半身は透き通るように白かった。だからピンク色の乳首がその中で一際目立って見えた。
優香は畳む余裕もなく、脱いだ制服や下着をそのまま自分の机の中に入れると、一目散にドアへ向かって教室から出ようとしたが、そこでハッとして立ち止まった。
「あの、小林くん… バスタオルも貸してくれない?」
「タオル? 持ってきてないよ」
「え、じゃあどうやってプールに行くの?」
「その格好で行くしかないだろ。それともまた制服着るか? もう時間はないぜ」
確かにその通りだった。あともうおそらく一分ほどしか残っていなかった。優香は決心してドアを開けると、上半身裸のまま廊下へ飛び出していった。隣の教室では授業をしている。夏の間は暑いのでドアや窓は開けっ放しになっていた。優香は両腕で胸を隠して、窓から見えないよう身を低くして走ったが、授業中の生徒たちは教室の前方のドアの向こうを走り去っていく優香の上半身裸の姿を見た。
「ねえ、いま誰か裸の女子が通らなかった?」
「女子? いや男子でしょ。隣のクラスいま水泳の時間だから、何か忘れものを取りに来たんでしょう」
「いやたしかに女っぽかったんだけどなぁ」
「お前の妄想だよ、きっと」
そんな会話が三年一組の生徒たちの間で交わされた。
- 2009/05/31(日) 06:27:29|
- 優香
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