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羞人たち

趣味で書いた羞恥小説 18禁です。

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優香 第三章 3

 こうして優香はついに教室で素っ裸になった。

(もうこれでいいでしょ…勘弁して)

 が、それから三分経っても次のメールは送られてこなかった。

(なに、どうして…どういうこと?)

 またしばらく待っていてから、ようやくメールが来た。

「優香ちゃん、うっかりさんだね、上履きと靴下脱ぐの忘れてるよ。でもいいや、本当は両方とも脱ぐまで待ってようと思ってたんだけど、見てるうちに何だかこっちの方がよくなってきゃった。だからそのままでいい。」

 たしかに、全裸に紺のハイソックスというちょっと違和感のある格好は、かえって生まれたままの全裸より、惨めで卑猥な姿だった。

「じゃあ、次に今から一分以内に、その全裸の姿のまま、廊下に出るんだ。ただし手で胸やアソコを隠しちゃいけないよ。ちょっとでも隠したらやり直しだからね」

 優香は愕然とした。

(このまま…教室の外へ?…)

 ドアの向こうでは依然としてクラスメートの三人が、ついこの間まで優等生という評判のあった優香の奇行をのぞき見ていた。

「俺この前までは田辺のこと好きで告白しようかと思ってたんだけど、やっぱりいいや、あんな変態」
「俺も前から付き合いたいと思ってたけど、今はこっちの方から勘弁だよな」
「でも、やるだけならいいな…」
「だよな…言えばやらしてくれるんじゃね?」
「………」

 香織はそんな男子二人の話などもう耳に入っていなかった。心の落ち着きを失って、ただ一心にドアの向こうの優香の姿を、睨みつけるように見ているだけだった。もう香織は優香を親友とは思わなかった。露出狂、変態、ヤリマンなど、今まで自分の使ったことのない名称で、優香のことを思うのだった。

「おい、逃げろ! こっちに来るぞ」
「マジかよ、あの格好で出るのかよ」

 事実、そのとき全裸の優香がドアに向かって歩き出してきた。自分の裸を隠しもせず、揺れるおっぱい、うっすら生えた下の毛を晒しながら、ドアに真っすぐ向かって来るのだった。

 間一髪、三人は廊下の角を曲がって隠れることができた。そしてまたそこから観察を続けた。

 優香は廊下に出ると次のメールを待った。手で胸を隠すことができないので死ぬほど恥ずかしかった。誰かに見つかってしまうかもしれない。あるいは自分のクラスメートに… 優香の頭に香織の顔が思い浮かんだ。今では友達といえるのは彼女一人だけだった。

(もしこんなところを香織に見られたら…そうなったら私、もう生きていけない…)

 優香は本当にそうなった場面を想像して、胸の先まで真っ赤になった。

 と、そこへ次のメールが来た。

「よし、いい子だ。胸を隠さなかったね。もし誰か人に会っても、隠したりしたらいけないよ。隠したらその地点でアウトだからね。では、次にそこから突き当たりまで行って、非常階段に出てもらおう。」

(そ、そんな…非常階段って…それじゃ…外に出るってことじゃない)

 人が使うことはないとはいえ、たしかにそれは校舎の外だった。上履きと靴下だけの全裸の格好で屋外へ出るなんて、見つかれば…いやそもそも法律違反、つまりは犯罪だ。

 しかしもう優香にはやるしか道は残されていなかった。

 決心して、廊下の突き当たりまで行くと、階段へ続くドアをおそるおそる開けた。

 どうやら人はいないようだった。が、一歩外へ出るともう遠くから部活中の生徒たちの掛け声が微かに聞こえてきた。

 風が優香の裸に冷たかった。毛が揺さぶられ、股間をひんやり撫でられるようだった。

 メールが来た。

「よし、じゃあそのまま一番上まで上るんだ。」

 優香はもうためらわなかった。早く済ませてしまうことが唯一の解決策だともう諦めてしまったからだった。
  1. 2009/05/29(金) 05:56:02|
  2. 優香
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優香 第三章 2

 身動きもできないまま、何分かが過ぎた。

 優香が我に返ったとき、果たしてどのくらいの時間が経過したのか、自分ではわからなかった。

 が、そのとき窓の外を見てハッとした。

 校門に人が立っている。ポスターを持った、ジャージ姿の人間が。そしてゆっくりと、ポスターを広げて、門の柱に貼り出した。

「いやっ!」

 まだジャージの背中に隠されてポスターの表面は見えなかったが、その側を何人もの生徒たちが通っていく。

「いやっ、やめて!」

 そして優香は思った。

(もう、やるしかないのね…)

 まずゆっくりと、上のセーラー服を脱いでいった。

「おいおい、あいつ脱ぎ出したぞ」

 ドアの隙間から窺っていた山田が囁いた。

 次にスカートを、床にすとんと落とした。これで完全に下着姿になった。

「やっぱり露出狂だって噂は本当だったんじゃないか?」

 続いて一瞬ためらった後で、優香は背中に手を回すとホックを外し、白いブラジャーを、その豊かな胸から取り去った。ピンク色の小さめの乳輪。つんと立った乳首。激しい息遣いのたび、優香の柔らかいおっぱいは小さく揺れた。

「………」香織は先程からずっと黙っていた。が、その顔は見るからに嫌悪の表情に変わっていた。

 続いて、最後に、優香は手を腰にやり、自分の白いパンティーを、ゆっくり下におろしていった。

 まだ教師に叩かれた赤味の残る、肉付きのいいお尻が現れた。また縦に走る割れ目もあらわになった。

 パンティーを爪先から抜き去ると、これでとうとう完全な裸になった。ひと気のない実験室とはいえ、学校の教室で、田辺優香は全裸になったのだ。

「やべぇ、おれ勃起してきた」
「俺もだよ。あいつの胸、予想以上にでかかったんだな」
「………」

 優香は全裸になるとすぐ両手で胸と股間を隠し、再び窓の外を見た。校門のあの人間とポスターは、すでに消え去った後だった。

 西日が優香の裸を余すところなく照らしていた。
  1. 2009/05/29(金) 04:08:15|
  2. 優香
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優香 第三章 1

(もう無理…こんな生活、耐えられない)

 体育の授業の後、教室に戻った優香は思った。

(これじゃ写真を見られたほうがマシよ)

 優香の心はすでに限界に達していた。もうどうなってもいい、放課後スカートを買って明日からまた普通の生活に戻ろうと心に誓ったのだった。

 だが放課後、掃除を終えて、購買へスカートを買いに行こうとすると、携帯が鳴った。メールだった。

「最後の命令です。これをクリアすればもうあなたを脅したりはしません」

 とあった。そして続いて二通目のメールが来た。

「実験室に来てください」

(ホントに、ホントにこれで最後なのね)

 優香には信じられなかったが、しかし目の前に現れた希望の光に飛びつかずにはいられなかった。とにかく実験室に行ってみることにした。

――――――――――――――――――――――――

 一週間前に訪れた実験室。今日もそこには誰もいなかった。優香は中に入ると、無意識のうちにこの前紙袋の置いてあった窓際のテーブルの方へ向かっていった。

「おい、あいつこんなところで一体なにをするつもりなんだ?」

 ドアの隙間からこっそり覗いていた山田が囁いた。近頃優香の様子がおかしいと、友人を誘って後をつけてきたのだった。その中には心配そうに見守る香織の姿もあった。

「さあ、誰か人と会うのかな?」
「こんなところで?」
「告白でもするんじゃね?」
「そしてそのままキスってか…」
「そんでそのままセッ…」
「ちょっとあなたたちなに言ってるの! やめて!」

 香織は顔を真っ赤にしながら連れの二人に注意した。

「なんだよ、怒るなよ。もしかしてお前まだバージンなのか?」

 香織は何とも答えなかった。

「あ、そうなんだ。なあ、そうなんだろ?」
「関係ないでしょ! そんなこと…」

 確かにその通り香織は処女だった。だから香織は、そういう話題を耳にするだけで顔を真っ赤にして恥ずかしがり、嫌悪の念で心を一杯にするのだった。

――――――――――――――――――――――――

 と、そうこうしているうちに、クラスメートに覗かれているとも知らない優香は、緊張の面持ちで次のメールが来るのを待っていたのだが、やがて待つほどもなくメールが来ると優香はどきどきしながら読み出した。

「よく来てくれたね。本当にこれで最後だから、心配しなくていいよ。あなたがちゃんと命令通りにしてくれたら、もうこんなメールは送らないから。わかったらその場で頷いてくれるかな」

 優香はその通り頷いた。するとすぐ次のメールが届いた。

「よし、お利口さんだ。じゃあまず、その場で全裸になってもらおうかな」

「えっ?」
「三分以内だよ、では始め」

 優香はその場で気が遠くなった。携帯の画面を茫然と見つめたまましばらく身動きもできなかった。
  1. 2009/05/29(金) 03:19:15|
  2. 優香
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優香 第二章 6

 体育の残りの時間、優香は罰としてウサギ跳びを命じられた。クラスメートが楽しくバスケをやっている回りを、一人お尻丸出しの状態でウサギ跳びをしなければならないのだった。ただでさえ食い込んでTバックになっていたブルマーは、ジャンプするごとにまた激しく食い込み、やがてブルマーから下着がはみ出てしまった。

「お~い田辺、ハミパンしてるぞ」

 男子の一人が優香をからかう。

「きゃあ!」

 そう叫んで優香はすぐ直そうとしたが、そのとき田崎がやって来て怒鳴った。

「誰が止まっていいと言った!」

 そして四つん這いになった優香のはみ出た尻を手で思い切り叩いた。ぴしゃッ! という乾いた音が体育館中にこだました。

「休まないで続けろ…ん、いや、ちょっと待て。ほらまたシャツが出ているじゃないか!」

 と言うと田崎は、四つん這いになった優香のブルマーを後ろから思い切り引っ張り上げた。それは一瞬優香の腰が宙に浮いてしまうほどの強さだった。

「うん、これでよし。では続けろ!」

 そしてまた優香の尻をぴしゃりと叩いた。

 優香は再びウサギ跳びを始めたが、その真っ白なお尻には真っ赤な掌の跡が残っていた。

「お~い優香、お前のケツ真っ赤だぞ」
「それにすげぇTバック…ケツの穴見えるんじゃないか」
「そんなに大股ひらいて跳んでたらアソコもはみ出しちゃうよ」

 男子たちはバスケもそっちのけでウサギ跳びする優香のことをからかった。

 女子は軽蔑の眼差しで優香を見ていたが、直接からかいはしなかった。その代わり、あるとき一人がわざとパスを逸らして、ちょうど優香がウサギ跳びをしている方向の、そのもっと向こうにボールを転がした。

「優香ちゃん、ごめん、ボール取ってくれない?」
「え?」
「優香ちゃんが一番近いでしょ。一番近い人がボール取りに行くのが常識でしょ」
「う、うん…わかった」

 そこで優香は立ち上がってボールを取りに行こうとしたが、そのときまた田崎が怒鳴った。

「誰が歩いていいと言った! 授業が終わるまでウサギ跳びをやめるな!」

 だから優香はウサギ跳びをして、体育館の隅に転がったボールを取りにいった。
 そして近づきもせずコートの中に立って待っている女子の群れの前に行ってボールを渡した。しゃがんだままの状態で、立っているクラスメートの女子にボールを渡さなければならないのは屈辱的だった。

「ありがと」

 ボールを受け取った女子は冷たく優香を見下ろしながらそっけなく言った。

 そんなことが何度も繰り返された。

 やがて男子の方でも真似をしだしてわざとパスを逸らせて優香に取りに行かせた。そうすることで優香のお尻を間近で見ることができるからだった。

 こんな調子でこの日の体育は続けられた。疲れてちょっとでもつまずいたりすると田崎に容赦なく尻を叩かれた。授業が終わる頃にはもう彼女のお尻は両側とも一面真っ赤になっていた。

――――――――――――――――――――――――

ようやくこの日の長い体育の授業が終わった。優香はへとへとになって、疲れた足を引きずりながら更衣室まで帰っていった。

 と、着替えを始めようとして鞄を開くと、中に体操服とブルマーが入っているのに気がついた。(さっきあれだけ探したのに!)それはどちらも普通のサイズの、つまり見慣れた優香自身のものだった。

「なに、ちゃんと持ってきてたんじゃない」

 その様子を見ていた女子がすかさず言った。

「違うの、さっき探したときは、本当に…」

 しかしもう誰も優香の言うことを信じなかった。
  1. 2009/05/29(金) 01:50:15|
  2. 優香
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優香 第二章 5

 優香と田崎が話しを終えて、体育館に入ってきたのは授業開始10分が過ぎた頃だった。優香は俯きながら田崎の後ろについて歩いて、生徒の列には加わらず、生徒の前に立った田崎の横に来て止まった。そのすぐ目の前の、最前列の男子は優香の姿を見てはっとなった。

 ブルマーの中へ無理矢理押し込まれたシャツは、生地が伸びきって、白いブラジャーを鮮明に透かしている。また両端を高く引き上げられたブルマーは、デルタの縁にそって鋭角に切れ上がっていた。そのため、支えとなる股の部分に非常な圧力が加わり、恥丘の盛り上がりを際立たせて見せていた。そして、その真ん中に縦に走る一筋の線。その線が、彼女の女性器の位置をはっきりと示し、誇らしげに自己主張しているようだった。顔は俯いてしまっているのでよくわからなかったが、普段の明るくハキハキしたところは微塵もなくなっていて、反対に大人びたエロティックな雰囲気を漂わせていた。男子生徒の誰もが息を呑んで優香の胸の膨らみや股間や俯き加減の顔の表情を、つまり彼女の女性的なすべての個所にくぎづけになった。

 やがて田崎が口を開いた。

「えーと、これから授業を始めるわけだが、その前に、今ちょっとした事故があって、開始からもう10分が過ぎている。それについて田辺から話しがあるらしいから聞いてくれ」

 そう説明すると、田崎は横にいる優香の方をちらと見た。そして小声で、ほら、みんなに謝るんだ、と言ったのが静寂の中に響いた。

「あの…」とやがて優香が言った。が、そのとき田崎が怒鳴った。

「それは謝る態度じゃないだろ! ちゃんと気をつけをして、顔を上げて、みんなの方を見て謝るんだ」

 優香は前で組んでいた手を外して、気をつけの姿勢を取った。太股の側面にきちんと掌を当てて、指の一本一本がぴんとまっすぐ伸びている。顔も上げて真正面を向いたが、視線は定まらず、誰とも目を合わせようとしなかった。

「よし、じゃあ始めろ」と田崎が言った。

「あの…今日は私のせいで大事な体育の授業を10分間も潰してしまいました。それというのも私がブルマーの中にシャツを入れなければいけないというこの学校の規則を守ろうとしなかったからです。でも、田崎先生の指導とシャツを入れるのを手伝っていただいたおかげで、私は心から反省し、シャツを入れることができました。ですから、授業を遅らせてしまったことについて、みなさんに謝りたいと思います」

 そして優香は深々と頭を下げた。「すみませんでした」

「な、こう言ってるんだから、みんな彼女のことを許してあげろよ」

 田崎は満足げに言った。そして、

「いいな、体育のときはシャツを入れる。こういうふうに」と言って優香の腰を示した。

「シャツが短くて入らないときは、ブルマーを引っ張り上げて入れるんだ」

 そして今度は優香を後ろ向きにさせた。優香は逆らえず、黙って後ろ向きになって、気をつけの姿勢を崩さなかった。だがその顔は真っ赤になっている。背後から見ても首や耳が赤くなっているのは一目瞭然だった。

「な、後ろをこうやって」と田崎はTバックに尻に食い込んだ紐状になったブルマーを摘んで、引っ張りあげた。すると優香は尻に思わず力が入り、真っ白な柔らかい肉が固くなって盛り上がった。

「な、こうすれば、入れられる」

 そして今度は、あろうことか、優香の尻を掌で軽くぴしゃりぴしゃりとたたき出した。彼女の柔らかいお尻の肉は叩かれるたびに細かく振動する。

「でも」と田崎は尻を叩きながら言った。それはむしろ叩くことよりも、その音をみんなに聞かせることを目的としているみたいだった。「でもな、そうなると俺がいま叩いてるのは足だ。(ぴちゃ、ぴちゃ)なぜなら女子生徒のはくブルマーというものは、尻と性器を隠すために着用するものだからだ。だから、それより下の部分は足、上は腹ということになるわけだ。だからいま俺が触っているのは足だ」

 といって今度は叩くのを止め、尻をまともに触って揉み出した。

「お前、たしかテニス部のキャプテンなんだろ?」

 優香は涙声で「はい」と答えるだけだった。

「だったら、ちょっと鍛えかたが足りないな。テニスは足を鍛えなきゃ強くならんぞ」

 といってまたさらに激しく優香の尻を揉み回した。それを見ていた男子は全員、股間を固く膨らましていた。女子はまだいくらか同情の眼差しで優香を見ていたが、何人かは、実はあんなことをされて内心喜んでいるのではないかと、探るような目で見ていた。

「ほれ、足のマッサージだ。気持ちいいだろ?」

 田崎は非常に満足げだった。優香は気持ちいいとも悪いとも答えなかった。ただ頭の中で、どうしてこんなことになってしまったのか、自分の行動のいったい何が間違っていたのかと考えるばかりだった。

しんと静まり返った体育館の中で、優香の尻を、揉んだりぴちゃぴちゃ叩いたりする、その音だけが、悲しく響き渡っていた。
  1. 2009/05/28(木) 06:36:54|
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優香 第二章 4

 それは異様な光景だった。扉のすぐ外にこちらに背中を見せて立っている優香の姿があった。しかしそれはみんなが以前思い描いていた明るく清純な彼女のイメージとあまりにも掛け離れた姿だった。ボディラインのはっきりわかる、肌の色まで透けて見える体にぴったりした体操着のシャツを着て、小さすぎるブルマーをはいている。それはブルマーではなく黒いふんどしなのではないかと一瞬思わせるほど、彼女のお尻、というより尻の割れ目に食い込んで完全に尻の丸出しになったTバックになっていた。その大きな白いお尻が日差しを浴びている。日焼けした顔や腕に比べてそのお尻はいかにも白く、血の回りが良いのかほんのり赤みを帯びている。引き締まった足とは対象的に彼女のお尻は柔らかい肉がついていて、女性的に突き出ていた。それは見ていていかにも異様で、また卑猥だった。

 ずっと前から見ていてその事情を知っているらしい一人の男子が説明した。

「なんか、小さすぎてシャツがブルマの中に入らないとか言って揉めてて、田崎が引っ張り上げて無理矢理入れさせて、今のあの状態になったらしいぜ」

 それを聞いて女子たちの間にかわいそうという声がしばらく起こったが、やがて誰かが、

「でも、何でそもそもあんな小さい体操着きてきたんだろう?」

 と言ったとき、するとそれまで囁かれていた同情の声が急になくなった。

 沈黙がしばらく続いた後で、一人が「香織ちゃん、何か知ってる?」と聞いた。
 香織は自分は知らないと答えるだけだったが、別の女子が「誰かに借りたやつなのかなあ」と言うのを聞くと「いや、ちゃんと名札に名前書いてあったから、自分のらしいよ」と断言した。

「じゃあ何でわざわざあんなちっちゃいの買ったんだろう?」
「さあ、でも急に小さいのが着たくなったんじゃない? ほら、特に今日は男子と一緒の授業だから……」とそのとき一人の女子が冗談ぽく言った。

 すると今まで話していた声が一斉に静まり返った。

 もうその言葉だけで充分だった。みんなの頭の中に、嘘のような優香の姿、つまり、男子に見せびらかすためにわざと小さな体操着を自分で買って、それを実際に着てくるというイメージが、いつしか本当らしく思えてきたからだった。

 そして沈黙のうちにクラスメートたちの顔がみるみる変わっていく。さっきまでいくらか同情を込めて優香を眺めていた女子たちの眼差しが、徐々に、冷たい軽蔑の視線に変わっていくのだった。
  1. 2009/05/28(木) 06:03:56|
  2. 優香
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優香 第二章 3

 優香は更衣室を出て、鍵を掛けると、廊下を急いで走り出した。走るとただでさえはみ出してしまっているお尻の肉が、さらにはみ出る。Tバック気味に食い込んだブルマーがさらにきつく食い込み、鋭角に尻の奥へと吸い込まれる。大きな乳房を包み込んだシャツがはち切れんばかりに張って、上下左右に柔らかく揺れる。

 もう迷っている時間はなかった。授業に遅刻などすれば、どんな罰が待っているかわからない。

「あと十メートル… あと五メートル…」

 もうあとほんの数歩で体育館へ到着するところだった。チャイムはまだ鳴っていない。とにかく間に合ったと思いホッとしたところで、後ろから突然優香を呼び止める声がした。

「おい、ちょっと待て!」

 体育教師の田崎だった。優香は心臓を飛び出るほど驚き、立ち止まった。

「こっちへ来い!」

 という田崎の声に、優香はおとなしく従った。田崎はもう五十に近い年で、頭は禿げていて、体も腹が出て醜かった。近寄ると変な臭いがすると生徒たちに噂されていた。田崎は目の前に立った優香の体を上下見回していた。優香は恥ずかしさに顔を真っ赤にした。

 田崎が言った。

「ほれ、シャツをきちんとしまえ」

 優香は、なんだそっちのことかと思ってほっとした。小さすぎる体操着のことを注意されるのかと思っていたのだった。で、優香は言われた通りにシャツをブルマーの中に入れようとした。だが、ここで困ったことがあるのに気がついた。
 シャツの丈が短すぎるのと、また同じくブルマーの丈も短く腰の低いところではかざるを得ないということで、シャツの裾がブルマーに届かないのだった。優香はシャツの裾を引き伸ばして何とかブルマーのウエストに入れようとしたが、シャツの生地の伸縮性のせいで、入れたと思ってもまたすぐに戻ってしまう。

「どうした? 早くしろ!」

 と田崎が急かす。その声を聞いたのか、体育館の中の生徒たちの顔が一斉に振り向き、扉の向こうにいる優香と田崎の様子を窺い出した。

「おい、何もたもたしてるんだ!」

 徐々に苛立ってきた様子の田崎の口調に、優香は恥ずかしそうに俯いていたが、やがて消え入るような声で言った。

「あの、シャツが…小さくて…入らないんです」

 すると田崎は優香の腰をまじまじと見つめた。たしかにシャツの丈が短くて腹が少し見えそうになっている。明らかに小さい、と田崎は思った。それに穿いているブルマーも、普通以上にハイレグの鋭さを増して、股間が窮屈に締め付けられている。いかにも卑猥な格好だった。シャツも午後の日差しにいっそう透かされて、ブラジャーの輪郭がはっきりわかる。田崎はしばらく考え込んだ。そしてその間に授業開始のチャイムが鳴った。体育館にいる生徒たちは、男子も女子も、みんな様子を窺っていた。やがてようやく田崎が口を開いた。

「だが、規則は規則だ。体育の授業を受けるときはシャツを入れないといけないことになっていること知ってるな?」

 田崎は典型的な石頭だった。決められたルール以外のことは理解できない、いや、しようとしない。

「はい…」と優香が小さく答える。
「だったら規則には従わなくてはいけない。でないとお前一人のわがままでみんなが迷惑することになるんだ」

 そう言って田崎は腕時計を見た。

「現に今も、お前一人のせいで授業が三分も潰れている」
「でも…」

 でも無理なものは無理だと、そう優香は言おうとしたが、そのとき、それを遮って発した田崎の言葉は衝撃的なものだった。

「なに、簡単なことじゃないか。シャツが短くて入らないなら、ブルマーを引っ張り上げれば入るだろう」

 本気か冗談か優香には理解できなかった。たしかに田崎の言う通りにすればシャツは中へ入るだろう。だがもしそんなことをすればブルマーはさらにハイレグの角度を増し、お尻はほとんど丸出しの状態になってしまう。優香はそれを想像するだけで恥ずかしくなり、顔だけでなく露出した白い太股まで真っ赤になった。

 優香はとてもそんなことはできないと思い、俯いたままもじもじして黙っていた。しかしその様子が、田崎には反抗的な態度に見えたのだった。

「おい、お前俺の言うことが聞けないのか?」
「いいえ、でも…」

 優香は震えていた。言葉が何も出なかった。その態度にとうとう田崎の勘忍袋の緒が切れた。

「じゃあ、仕方がない」と言い、突然両腕を優香の腰目掛けて伸ばしてきた。

「え、ちょっと、何するんですか!」
「自分ではできないらしいから、俺が手伝ってやる。指導の一貫だ」

 そして両手でブルマーのウエストを掴んだ。一瞬のことで優香は抵抗できなかった。ブルマーを掴んだ田崎の両手がいきなり強く上へ持ち上げられた。

 体育館の中でざわめきが起こった。突然外から「キァー!」という女の悲鳴が聞こえたからだった。その悲鳴によってそこにいる生徒のすべての視線が一斉に開け放たれた扉の奥に向けられた。

「あれ、優香じゃない?」とそこで始めて気付いた女子が言った。
「でも、なんか変じゃない? その…ブルマが」と別の女子が言った。
「お尻が丸出しだよ…あたし一瞬何にも穿いてないのかと思った…」
  1. 2009/05/28(木) 05:53:50|
  2. 優香
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優香 第二章 2

 その一週間後の体育のときだった。

 授業が始まる十分前。更衣室に女子たちがぞろぞろと入りこみ、体操着に着替え始めた。優香もいつもの通りカバンから体操着を取り出して、着替えようとしたが、両手にシャツを広げて不思議に思った。

「どうしたの?」とすぐ隣にいた香織が聞いた。
「あれ、私のシャツこんなに小さかったっけなあ」と首を傾げた優香は言った。
「気のせいじゃない?」
「そうかなぁ…」
「きっと洗濯して縮んじゃったんだよ」

 優香もやがて気のせいか、と思い、とりあえずシャツを着てみることにした。しかし着終えると、驚きの声を上げた。

「ほら、やっぱりこれ、小さいよ!」

 たしかにそれは変だった。優香がいつも着ている白い半袖のTシャツより明らかに小さかった。脇の辺りが窮屈で、胸も、バスト84センチの彼女にはかなりきつく、いつもだったら谷間の辺りに少し余裕が出来るはずなのに、今はピンと伸び切って、布が張り裂けんばかりになっている。しかもただでさえ生地が薄く、ブラジャーが透けやすいシャツなのが、今はさらに生地が伸びて薄くなり、体を反っているわけでもないのに、ブラジャーの色はおろか、形、模様までがはっきりと透けて見えていた。

「うそ! ちょっとこれ、え、なんで! 誰か別の人のを持ってきちゃったのかなぁ」
「いや、そんなことないよ。だって、ほら、ちゃんと名札ついてるから」

 と言って香織が指さしたシャツの胸には、たしかに自分の筆跡で「田辺」と書かれた名札があった。それを見たら優香も納得せざるを得なかった。

「やっぱり気のせいだよ。それとも優香、少し太ったんじゃない?」

 そう言う香織の冗談を、優香は引き攣った微笑で聞き流した。どこをどう見てもやっぱり小さい。胸の名札は小さすぎて透けたブラジャーを隠してはくれなかった。

「ねえ、そんなことより、早くしないともう時間ないよ」

 更衣室の時計では授業開始三分前だった。だがこんなところの時計の示す時刻なんて当てにならない。もういつチャイムが鳴ってもおかしくない。生徒はチャイムが鳴るまでにはきちんと整列していなければならず、遅れるとひどく怒られ、厳しく罰せられるのだ。

「うん、ごめんね。すぐ着替えるから」

 もう迷っている暇などなかった。優香はスカートをさっと脱ぎ、下着姿になった。小さめの白のパンティー。そしてカバンから紺のブルマーを取って足に通した。と、すぐにまた違和感があった。

「うそでしょ…」そう呟いた優香の声は震えていた。シャツに続いて、ブルマーまでもが、小さすぎた。それは優香が普段穿いているものより明らかにワンサイズ以上小さかった。しかもその普段のブルマーでさえ入学当時に買ったもので、三年になった彼女には小さくなってきていたというのに、しかし今彼女が穿いたそれは、小さくなってきたどころの話ではなく、明らかに中学生、いや小学校の高学年用のものである。だから当然、高校三年、もう二十歳と思われてもおかしくない彼女の発達したお尻にはキツすぎた。柔らかいお尻の肉が、指で摘めるほどはみ出してしまっている。

「ねえ、本当にいい加減にしてよ。もうチャイム鳴っちゃうよ」

 香織も異変に気付いたのだが、それよりも遅れて罰を受けるのが嫌だったのである。

「でも、こんなんじゃ、行けない!」

 優香は泣き顔になって言った。今日は女子だけの体育の授業でない。男子と合同の授業だったのだ。こんな格好をして行けば、男子たちからだけでなく、女子たちの注目の的にもなり、わざと小さめの体操着を着て男子の注目を集めようとしていると思われてしまうかもしれない。なぜなら昨日も体育の授業があって、そのときは普通の体操着を着ていたのが、どうして一日経って突然こんな小さな体操着を着てくるのか、他に理由が見つからないからだ。ブルマーは学校の校章の入った特別なものだから、小学生のときに穿いていたブルマーを間違えて持ってきてしまった、などという理由は通用しない。

「ほら、早く! たぶんもうあと一分もないよ」

 香織は本気であせり出した。そして、

「もう、遅れても知らないからね」

 と言い残して立ち去ってしまった。
  1. 2009/05/28(木) 05:13:07|
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優香 第二章 1

 それから一週間が経過した。

 優香は一日も休まず、あの股下5cmのスカートをはいて学校に通い続けた。

 その頃にはもう登校中に行き会う人々やクラスメートたちは優香のパンツを見ることに慣れっこになってしまった。いつも同じ電車に乗り合わせるサラリーマンやOLは、

(お、今日もまた白いパンツか)
(でも昨日のとちょっと形が違うな)
(よくもまあ毎日毎日、パンツ丸出しで平気で過ごせるものだわ)
(みんなに見られてさぞ嬉しいでしょうよ)

 などと優香のパンツを見て思い、それはいつしか朝の日常的風景と化していった。

 優香のクラスメートたちももう彼女のパンチラならぬパンモロには慣れっこになってしまって、男子たちは優香のパンツを見ただけではもう誰も興奮しなくなっていった。

「なんだまた白かよ」
「たまには赤とか黒とか違う色のパンツはいてこいよな、つまんねえの」
「そんなにケツ見せたいならもっとエロいパンツはいてくればいいのに、Tバックとか…」

 そして女子たちも、もう露骨な陰口を言ったりはしなくなったが、それは、話題にするのも汚らわしいといった優香に対する軽蔑の気持ちからだった。誰ももう優香のことを以前の真面目な優等生だと思っていなかった。今ではただ顔だけ真面目ぶった、露出狂の、変態女としか思わなくなっていた。

 そして男子も女子も、いつしか物足りない気持ちになっていった。男子は優香のもっとエッチな姿を見たいと思い、女子はいつかこてんぱんに懲らしめてやりたいと、だんだんと思うようになっていった。

 だが優香の方には、この一週間、新たな脅迫のメールは送られてこなかった。といってももう今のこのままの状態で充分優香にとっては死ぬほど恥ずかしいことだったが。以前は縞模様の下着や水色の下着など、割と明るい色の下着を好んで穿いた優香だったが、今ではもういつでも誰からでも自分の下着が見えることがわかっていたので、目立たない地味な白い下着しか穿けなかった。

 そして何よりつらいのは以前は仲の良かったクラスの女子たちが目に見えて自分を避けていることだった。親友の香織でさえ、話し掛ければ答えはしたが、その様子はどこかよそよそしく、もう以前のように気軽に話をするようなことはなくなった。
  1. 2009/05/28(木) 04:31:24|
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優香 第一章 3

 優香はゆっくりと、まず右足を椅子の上にのせた。前後から手でスカートを押さえて下着が見えないようにしていたが、股下5cmの短すぎるスカートでは下着の股間とお尻を隠せようはずがなかった。

「白いパンツみーえた」

 と一人の男子が言った。
「きゃあ!」
「おいうるさいぞ。黙って早く上れ。そんな短いスカート穿いてる方が悪いんだ。校則には長さの規定はないが、風紀を乱すような服装は認めておらんぞ。これ以上もたもたしてるとスカート没収するぞ…」

 優香はそれでしかたなく、左足も乗せて完全に椅子の上に立った。するともうそれだけで彼女の白いパンティーが、はっきり誰の目にも見えるようになるのだった。

「おぉ! もうパンツ丸見えだな」
「前からだと股間も見えるぜ」
「その黒いのは毛か? 毛が透けて見えるぜ」

 優香は恥ずかしさに生きた心地もしなかったが、まだそれで終わりではなかった。これよりもっと高い机に上がらなければならないのだった。

――――――――――――――――――――――――

 数分後、三年二組の教室で、クラス1の美人で成績も優秀な女子生徒、田辺優香が机の上に立っていた。邪魔にならないよう足は机の両端一杯に広げられ、左手に教科書、右手にペンを持っている。時折開け放した窓から風が入って彼女のスカートをめくったが、押さえることは許されていなかった。教室のどの位置にいても彼女の真っ白なパンティーを見ることができた。ある者は毛が黒く透けて見えると言い、またある者は股間がうっすら湿って染みになっていると言ったが、真偽のほどは定かでない。授業の残りの約十五分間、彼女はその姿勢のままずっと立っていたが、そのあいだ常に男子のなめ回すような視線が自分の股間に向けられているのを我慢していなければならなかった。

 終了のチャイムが鳴って降りていいと言われると、目に涙を溜めた優香はすぐさま教室を出てトイレへ走った。五分後戻ってきたとき彼女の目は真っ赤になっていた。

(いい気味ね)
(調子に乗ってるからこうなるのよ)
(ああ見えて案外楽しんでたんじゃない)
(今度話してやらしてもらおうかな)

 などとクラスメートは優香のことをそれぞれ考えていた。それは成績優秀、明るく美人でクラスの人気者だった優香のそれまでのイメージが崩れ落ちた瞬間だった。そしてたちまち、男の欲望と女の嫉妬が、いまや地に堕ちた優香に向かって牙を剥き始めるのだった。
  1. 2009/05/27(水) 10:08:22|
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