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羞人たち

趣味で書いた羞恥小説 18禁です。

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優香 第十三章 7

 長かった体育祭も終わりを迎え、後は閉会式を残すのみとなった。優香はこれでやっとこの全裸拘束状態から解放されるとホッとしていたが、最後に待っていたのは、閉会式で朝礼台の上に立って謝罪するという、悪夢のような罰だった。もちろん衣服は何も着させてもらえないまま、両手も後ろ手に縛られたまま、である。また股間に挿入されたバイブも(そもそも田崎はこのことを知らなかったが)そのままである。そんな状態で、全生徒・全観客の視線を一身に浴びて謝罪を行わなければならないというのだ。


――――――――――――――――――――――――


 グラウンドに整列する生徒たち。帰り支度を始める観客。前方のテント付近は、閉会式の準備のため人が慌ただしく行き交った。

 やがてスピーカーから声がして、皆に静粛をうながす。

「それでは、これより閉会式を行ないます」

 閉会式が始まった。

 成績発表、表彰、校歌斉唱と、閉会式は和やかながら厳粛に進められた。

 続いて校長の挨拶。その他何人かの言葉。やがて、生徒代表のありがとうございました的な挨拶があり、これでいよいよ閉幕かと思われた。

 と、そのとき、進行役の田崎のマイクから、こんな言葉が発せられた。

「え~、以上で閉会の挨拶は終了ですが、その前に、一人謝罪を申し出ている生徒がおります。3年2組、田辺優香、前に!」

 突然のことにざわつくグラウンド。と、そこへ一人の女子生徒、靴を履き股間をガムテープで隠しただけの全裸の優香が、朝礼台に上りマイクの前に立った。

 それは異様な光景だった。体操着姿の生徒が整列している高校のグラウンドの朝礼台に、後ろ手に両手を縛られた全裸の女子生徒が立ち、全校生徒に対峙している。西日を受けるむき出しの白い肌。露出した形のいい乳房とピンク色の乳首。体中に書かれたマジックの落書き(『変態!』『ヤリマン』『ブス』『露出狂』『↑私の乳首コリコリしてください』『100円でSEXします』)はとても声に出して読めないものばかり。彼女は朝礼台に立つと下向いて、自分に注目する全生徒・全観客の視線を、避けるようにうつむいていた。

 高まるざわめき。静粛に、静粛にという進行役の田崎の声。自分の裸を、隠すこともできず全校生徒の視線に晒さなければならない優香の羞恥。優香は顔を上げ、覚えさせられた台詞を言おうとするが、五百人を越える全校生徒の顔がすべて自分に向けられているの目にすると、途端に気が遠くなって、謝罪どころではなくなってしまうのだった。

「静粛に、静粛に! みなさん、今から彼女がみなさんに謝罪したいことがあるそうなので、どうか聞いてやってください。はい、では田辺、始めなさい」

 静まり返るグラウンド。優香は顔を上げ、マイクに口を近づけるが、緊張と羞恥から、声がなかなか出てこない。よほど恥ずかしいのだろう、顔は耳まで真っ赤に染まり、今にも泣き出しそうに、唇を噛んで必死に涙を堪えている。

 そうして一分ほど経った。グラウンドがまたざわつき始めた。するとすかさず田崎が、今度は明らかに怒気のこもった声で、再び優香をうながした。

「早くしなさい、田辺。お前一人のために式を延ばすわけにはいかないぞ。お前がどうしてもと言うから、こうして謝罪する時間を設けてやったんだぞ」

 優香は屈辱の表情で田崎の方を振り向く。

(どうしてもなんて、わたしそんなこと言ってない……それじゃあまるで、わたしが自分の意思で、この場所に立って、みんなの前に裸を晒しているみたいじゃない……)

「何だその目は? 先生が何か間違ったことを言ったか?」

 と、そう田崎が声を荒げて言ったとき、優香の股間のローターが、突然震え出した。

「ぁん……い、いやぁぁッ……!」

 緊張のため、優香は股間にローターが挿入されていることを忘れていた。そのため、この突然の不意打ちに、優香は無意識に声を洩らしてしまい、そしてすぐ、それを打ち消すように叫んだのだった。。

 ざわつくグラウンド。隣同士ひそひそ話し合う声……。

「ねえ、いま何かイヤらしい声出さなかった?」
「うん、あたしもはっきり聞こえたわ」
「あんっ、とか言って、この期に及んでまだ興奮してんのかしら」
「ああやって時間稼ぎして、少しでも長く裸を見てもらいたい作戦なのよ、きっと」
「なんでそんな露出狂の楽しみにウチらが付き合わされなきゃなんないのよ! ホントいい迷惑だわ」

「静粛に、静粛に!」

 沸き返るざわめきを何とか抑えようとする田崎。再度にわたる呼びかけで、ようやくグラウンドは静かになる。

 田崎は再び優香に問い掛ける。

「田辺、もう一度聞くが、さっき俺が何か間違ったこと言ったか? 文句があるならいいなさい」

 優香の股間のローターは振動し続けている。正しい答えを言うまで止めないつもりだ、と優香は思った。

「い、いいえ……」
「なんだ? 何がいいえだ? ちゃんとはっきり言いなさい」

 止まらない振動。優香は顔を歪め、腰をくねらせながら、必死に股間の刺激を我慢する。

「も、文句は、何も……ありません」

 まだ振動は止まらない。優香は続けた。

「ま、間違ったことは、ぁん……何も……先生は言ってません、んぅぅん……!」

 それでも止まらない。かえって振動は強くなるばかりだ。優香は散々ためらったすえ、これだけは言いたくなかった言葉を言った。

「わ、わたしが、どうしても謝りたくて……先生に時間を作ってもらいました」

 それでやっと振動が止まった。ホッとする優香。しかし代わりに一つの事実ができあがってしまった。優香が自分の意思で謝罪を申し込んだという事実が。そしてそうなると当然、この後に行われる謝罪の内容も、すべて事実だということになってしまう。

 田崎はその答えを聞くと、グラウンドが再びざわつき出す前に、喋り出した。

「そうだな、先生の言ったことに間違いはなかったな。じゃあ、さっさとお前が自分で申し出た謝罪を、行ないなさい」
「は、はい……」

 優香は再び前を向き、マイクに口を近づけた。

 静まり返るグラウンド。全生徒・観客の目が、朝礼台の上の、全裸の優香のもとに集まる。

 そのまま2分ほど経った。優香はまだ躊躇っていた。すると田崎が、もう我慢の限界だとばかりに、強い口調でこう宣告した。

「あと1分! 1分以内に始めなかったら、後で1クラスずつまわって謝罪してもらう。1年から3年までのすべての教室をまわって、同じ謝罪を繰り返してもらう。もちろん今のそのままの格好でだ。どっちがいいかは、自分で判断しなさい」

 こうなってはもうどうすることもできない。優香は直ちに謝罪を始めるしかなくなった。1回でも死に値するほどの屈辱なのに、それを全クラスまわって、何十回と繰り返すだなんて、とてもできるはずがなかった。

「あの、みなさん……」

 優香は口を開いた。そして震える声で、謝罪を開始した。

「……3年2組、田辺優香です……。私が今ここに立っているのは、今日の体育祭での私の振る舞いについて……どうしてもみなさんに、お詫びしなければならないことがあるからです……」

 ここまで言うと、優香は一度話を止め、皆の反応を窺った。観衆はしーんと静まり返っている。みな耳を傾けて自分の話を聞いている、そして話の続きを待っている……。優香は恥ずかしさに頭が真っ白になって、話の続きが出てこなかった。

 と、そこへまたあの振動がやってきた。もたつく優香を急かすように、ローターが、突如激しく振動して、優香の股間を刺激するのだった。

「んぅ……い、いやッ……は、話します。続きを言いますから……聞いてください……!」

 振動が止まった。優香は息を整えると、もう逃げられないと覚悟して、話の続きを始めた。

「……私は今日、体育祭において、本校の生徒にあるまじき卑猥な行動をしてしまいました。すなわち……穴の開いたブルマを穿いて、女性器を見せつけ、男子生徒ならびに男性のお客様を性的に誘惑しようとしました。また、さらに騎馬戦では、男子に紛れて参加して、裸の胸をみなさんに見てもらうことで、露出の願望を……満たそうとしました……。しかしこれらは、本校の女子生徒、のみならず、一人の女性として、大変慎みを欠いた、許されざる行ないでした。本当に申し訳ありませんでした……」

 言い終わると優香はグラウンドに向かって深々と頭を下げた。傾きかけた陽に白く照り映える裸の背中。後ろへ突き出された真っ白なお尻は屈辱とともに細かく震えていた。
  1. 2011/10/02(日) 10:41:47|
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