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羞人たち

趣味で書いた羞恥小説 18禁です。

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優香 第十三章 5

 ついに職員室へ呼び出されてしまった優香。取り巻く生徒の野次や罵声を浴びながら、晒し者のように全裸で廊下を渡っていく。胸の中いっぱいの不安と羞恥……それはまさに死刑台へ向かう罪人のような心境だった。

 やがてとうとう職員室の前にたどり着いた。ドアの前で優香は一度立ち止まり、落ち着こうとしたが、足の震えは激しくなるばかりだった。

 数秒後、優香は意を決して顔を上げ、足を踏み出した。そして後ろ手に両手を縛られた素っ裸の姿で、開け放たれたドアの向こう、学校の職員室の中へ入っていった……。


――――――――――――――――――――――――


 昼休みが終わった。グラウンドに、昼食を終えた生徒たちが集まり出した。午前の疲れも、おいしい弁当と充分な休憩で吹き飛んで、みな元気な姿で戻ってくる。

「よーし、気合い入れて午後も頑張るか!」
「俺たち次は何の種目に出るんだっけ?」
「さあ、なんだったっけな……まあいい、とにかくやるだけだ!」
「なんだそれ。何に出るかも知らないで……ん? ちょっと待て、おい、あれ見ろよ……」

 そう言うとその男子生徒は何やら前方を指さした。

 グラウンドの端、生徒席へ向かう道の途中に、裸の女子生徒が一人、置かれたイスの上にぽつんと立っていた。後ろ手に両手を縛られた格好で、おっぱいは丸出し、下半身も何も穿いていない状態だ。唯一、靴だけは履いていたが、全裸に履く運動靴は、かえって違和感を浮き彫りにして、彼女が裸であることを強調していた。

 その裸の女子生徒は、グラウンドの端に置かれたイスの上から一歩も動かないでいる。まるで見てくださいと言わんばかりに、じっと立ったままである。しかし状況とは裏腹に、下を向いて、通り過ぎる生徒や観客と視線が合わないようにしているのは、やはり恥ずかしいからだろうか?

 近づいてよく見ると、素っ裸の彼女の体には、胸の谷間からお腹へかけて、黒いマジックで大きく『反省中』と書かれていた。また、丸出しと思われた彼女の乳首と股間には、それぞれ、バンソウコウとガムテープが貼られていたが、バンソウコウは乳首を隠すには幅が細すぎて乳首のピンク色がはみ出てしまっていたし、股間に貼られたガムテープは、早くも剥がれかけて性器が覗いてしまっていた。

 そう、つまりこれが職員室への呼び出しの結果、田崎から優香に課せられた罰だった。午後の体育祭の間、騎馬戦を終えたそのままの格好で、グラウンドの隅に置いたイスの上に立っていなければならないという。一応の配慮のつもりか、乳首と股間をテープで隠そうとはしているが、どちらも完全には隠しきれておらず、単なる形だけのものだった。だから本人にとって、それは全裸であることに変わりなかった。

「もし一度でもイスから降りたら」と職員室で田崎は言い渡したのだった。「ハチマキはずっとそのまま。今のそのままの格好で、下校してもらう。いいな、嘘じゃないぞ、俺の全責任において、そうしてもらうからな」

 こう威勢よく田崎は言ったものだった。が、本当のことをいうとそれは田崎本人の言葉ではなかった。昼休み開始と同時にやってきた千夏に脅されて、優香を呼び出し、これこれこういう命令を(すべて田崎の責任で)優香に与えるようにと、命じられてやったことだったのだ。

 そうとは知らない優香は、ただもう田崎の脅迫を恐れ、彼の下した罰に従うほかなかった。

(どこまであたしをいじめれば気が済むの……? どうしてあたしばっかり、こんな恥ずかしい目に合わないといけないの……?)

 笑いながら自分を見上げる生徒たちの視線を受けながら、優香はこんなことを思うのだった。グラウンドにぽつんと置かれたイスの上に、両手を縛られた生れたままの姿で、逃げも隠れもできず、人々の視線を浴び続けなければならない。胸に書かれた『反省中』という文字。しかしそれは、反省と称した、ただの晒し者の罰だった。

(やだ……みんな見ないで、あたしのことを、そんな冷たい、軽蔑したような目で、お願いだから……)

 しかし優香の願いもむなしく、通りかかる生徒たちはイスの上に立つ優香を見ずにはいられない。男子はにやにや舐めるように優香の体じゅうを見回しながら、立ち止まり、女子たちは顔をしかめて優香のいやらしい裸を睨みつけながら、通り過ぎていく。女子の中には持っていた色マジックで優香の体に文字を書き足す者もいて、『変態!』『死ね!』『私は露出狂です』『↑ここにボッキしたチン〇を入れてください』などという言葉が優香の太ももやお尻などに書かれていった。

 優香は何をされても抵抗できない。どんなに悪質なイタズラをされようと、それを我慢することしかできなかった。やがて優香の乳首に貼られたバンソウコウは、陰険な女子の手によって位置をずらされ、せっかく隠れていた乳首が丸見えになった。股間のガムテープも、勢いよく剥がして優香の股間を痛めつける行為を繰り返しているうちに粘着力がなくなってきて、最後にはもう足を閉じる力によって何とか股間にしがみついているという状態だった。

 それはまさに晒し者という言葉がぴったりだった。

 と、そんな状態で堪えること数分が経ったときだった。突然、誰か背後からイスに上がってくる者がいて、優香の目に、タオルを巻いて視界を遮ってしまった。

「え、なに……見えない、やめて……!」

 優香は突然のことに動揺して言った。

 しかし相手は構わず作業を続け、今度は優香の股間から粘着力のなくなったガムテープを取り去った。そして次に、代わりとなる新しいガムテープを、優香の丸出しの股間に貼ったのだが、その際、優香はテープを貼られるのと同時に、何かが股間に挿入されたのを感じた。

「いやっ! なに、何を入れたの? やめ……あぁぁん……!」

 そのとき、優香の股間に振動が走った。初めてではない、身に覚えのある振動だった。

「いゃゃあ……やめてぇぇ……!」

 しかし股間の震えは止まらない。両手を縛られているため取ることはできない。股間に貼られた新しいガムテープはしっかり挿入物を固定してしまっている。どうにもできない股間の震えに激しく身もだえする優香。依然として視界はタオルに覆われたままなので、一体相手が誰なのか、また今自分の回りにどのくらいの人がいるのか、まったくわからない。何も見えない暗闇の中で、腰を振り身悶えして股間の刺激に堪え続けなければならなかった。

「いやぁ……止めてぇぇ……! それ以上は……立てない……」

 優香はうめき声とともにそう叫ぶ。両足を閉じ合わせ、腰をクネクネ振り動かす姿はまるでトイレを我慢する子供のようだった。

 やがてもう本当に我慢の限界、これ以上長引くとイスから落ちてしまうと思われたそのとき、いきなりタオルが取り払われて、暗闇が一気に晴れた。

 その瞬間、優香が目にしたものは、自分を見上げる生徒・観客のたくさんの顔、顔、顔だった。薄笑いや侮蔑の表情を浮かべた、たくさんの顔である。イスの上で身悶えする優香を見ながら、眉間に皺を寄せ、ひそひそ話し合う女子たちの顔。優香のいやらしい腰の動きを見ながら、にやにや薄笑いを浮かべる男たちの顔。優香は、突如目の前に現われたそんな顔々を見て、恥ずかしさから思わず悲鳴を上げた。

「いやぁぁあ……!」

 そのときようやく股間の振動が止まった。

 ホッと胸を撫で下ろす優香。ハアハアいって、乱れた呼吸を整えようとする。しかし振動が止まっても、取巻く人々はイスの上の優香を相変わらず眺め続け、その視線は冷たいままだった。

 しばらくして、優香はハッと思って後ろを振り返った。しかし、犯人の姿はすでに消え去っていた。

 股間に仕掛けられたものはそのままだった。

 だから優香はまたいつ振動が始まるかとビクビクしていなければならなかった。


――――――――――――――――――――――――


 一方、ちょうどその頃、千夏はグラウンド脇の女子トイレに入っていくところだった。

「あ、千夏。こんなとこにいたんだ。どこ行ってたのよ? 昼休みにお弁当も食べないで」
「え、うん、ちょっとね」
「それにガムテープなんか持って、何に使うの?」
「うん、ちょっと先生に頼まれたの」
「へえ……あ、それはそうと、千夏見た? このすぐ裏で、優香がさあ……」
「ごめんね、その話また後にして……洩れちゃいそうなんだ」
「あ、ごめんごめん。じゃあ、また後でね、バイバ~イ」
「バイバ~イ」

 そう言って個室に入り込む千夏の顔には残酷な笑みが浮かんでいた。
  1. 2011/10/02(日) 09:34:13|
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