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羞人たち

趣味で書いた羞恥小説 18禁です。

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優香 第十一章 7

 加奈、恵子、明子の三人は、観客席の向こうに現われた優香を見つめていた。お尻丸出しの、明らかに人々の反感を買っているその卑猥な姿に三人とも目を見張るばかりだった。そしてお互い声に出して言いはしなかったが、自分たちが優香の知り合いであることを、周りの観客に知られたくという気持ちが心にあった。

 だからやがて優香が、すれ違う人々の嘲笑を浴びながら(みっともない! 恥知らず!)こちらにやって来るのを見ると、すかさず三人とも、顔をそむけ、気づかないふりをした。

「みんな、おはよ……」

 優香は三人の前に来ると言った。

「ああ、優香ちゃん……おはよ……」
「久しぶりだね……今日は来てくれてありがとう……」
「う、うん……こちらこそ、呼んでくれて……」
「……」
「……」

 途切れがちな会話。

 三人とも、優香となかなか目を合わせようとしなかった。いまや三人のすぐ目の前にいる優香の姿、ブルマーの股間に切れ目の入った、そしてその切れ目から恥じらいもなく女性器を(三人にはそれを直視することができなかった)これ見よがしに露出させている、そんな旧友のあられもない姿に、三人は一緒にいると思うだけで恥ずかしくなった。

「優香ちゃん、なんか、しばらく会わないうちに変わったね……」やがて加奈が口を開いた。
「そ、そう……?」と優香。
「うん、なんていうか、その、大人っぽくなったっていうか……」と恵子が言った。
「……」優香は顔を赤らめる。
「その、色っぽくっていうか、なんていうか……ねえ……」と明子が続いた。

 みんな直接指摘はしないが、その言わんとするところは明らかだった。おま○こが見えてると、それぞれ別の言葉で言っているにすぎなかった。優香はすぐにそれを察した。そして、旧友の前で堂々と女性器を晒している恥知らずな自分を認識し、死にたいほど情けなくなった。

 そして、できることならこのまま何の説明もせずに別れたかった。が、千夏がすぐ側に立ってしっかり耳をそばだてていた。命令を破らないかと、ちゃんと監視しているのだ。

 やがて優香はにっこりと笑みを浮かべた。だがそれは少し引きつった笑いだった。そして口を開いた。

「ああもしかしてこの体操着のこと?」と言ってブルマーの切れ目、つまり自分の露出したおま○こを指さす。「どお? すごいでしょう?」

 友人三人は互いに顔を見合わせた。

「どおって……てことは、やっぱり自分でやったの?」

 優香は相変わらず引きつった笑みを浮かべながら、

「そうだよ!」

 三人の表情がみるみる変わっていく。

「やっぱり、動きやすいから……?」
「そんなわけないじゃん」
「じゃあ何でそんないやらしい……」と言って恵子は自分で顔を赤らめた。「つまりその……そんな恥ずかしい、いや、おかしな格好を……」
「恥ずかしい? いや全然恥ずかしくなんかないよ。むしろみんなに見られて快感。特に男子が興奮しているのがわかるとね」

 優香は千夏から指示されたキーワードを、一つ一つ、屈辱に顔を歪めながら言っていくのだった。

「快感? ねえホントに快感なの?」
「うん。あとあなたたちみたいなブスがさ……」と優香は心の中で泣きながらこの『ブス』というキーワードを口にする。「あなたたちみたいなブスが、美人のあたしに嫉妬しているのを見るのも快感ね」
「ブスって……ひどい!」
「そうよ、それはひどすぎる!」
「じゃあ今日はそのためにあたしたちを呼んだの?」
「そうよ。それ以外に呼ぶ理由がないじゃない?」
「……」
「くやしかったらあんたたちも、あたしみたいに、おま……おま○こを出してみればいいじゃない。ブスなあんたたちでも少しは注目されるかもよ」

 三人はもう怒りのあまり涙をながしながら、いまや何の友情も感じていない、いやもう憎しみしか抱いていない、相手の女(目の前の、恥さらし、露出狂、女の恥)をじっと睨みつけた。その相手の自慢しているむき出しの女性器も、いまは憎悪の念を込めて見ることができた。

「最ッ低!」
「女の恥ね!」
「いくらブスでも頭のおかしい変態女よりはマシだよ!」
「だいたい中学のときからあたしあんたのことむかついてたんだよね。いつも男子の前でかわいこぶって……」
「心の中ではいやらしいこといっぱい考えてるくせに、妙に真面目ぶって……」
「どうせ中学のときも裏で媚び売ってたんでしょ? いまみたいに、いやらしいもの見せて」
「この人間のクズ!」

 そして最後に、もう怒りの絶頂に達していた恵子が、優香の頬を、思い切りビンタした。

 すると周りにいた観客はそれを見て何事かとざわついた。

「もう顔も見たくない!」

 そして残りの二人を引き連れて帰っていってしまった。

 残された優香は、薄笑いを浮かべながら見つめる観客たちの前で、頬を赤くして、独り呆然と立っていた。

 あんなに仲のよかった昔の友人からも嫌われてしまった…… これでもう、自分には友達と呼べる人間はただの一人もいなくなってしまった。

 秋の風がむき出しのおま○こを冷たく撫でた。
  1. 2010/10/31(日) 01:09:34|
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