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羞人たち

趣味で書いた羞恥小説 18禁です。

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優香 第六章 8

 悪夢のような一週間の合宿もようやく終わりを迎えた。帰りのバスの中で優香は、これで裸の生活から解放されるのだとほっとした気分になった。もう服の感触を忘れかけてしまっている。自分は奴隷なのだと当然のことのように受け入れ始めてしまっている。そんな奇妙な感覚から、やっと解放されるのだ。

 道が混んでいたので、バスが学校に着いたのは夜だった。ありがたいことにもう部活中の生徒は誰も残っていなかった。バスを降りると、そこで解散となり、疲れ切った部員たちは重い荷物を担いでぞろぞろと帰っていく。

「じゃあ、あたしたちも帰ろうか!」と香織が由紀子に言った。「やっと家に帰れる~!」
「ちょっと待ってください!」そこを優香が呼び止めた。
「なに、あんたまだいたの? さったと家に帰りな」
「あの……服を、服をください!」
「服? 別にもうあんたに服なんて必要ないでしょ? 一週間ずっと裸でいたんだから」
「お願いです服をください! ここは向こうと違って人がたくさんいるんです! 何でもいいです! あの、いつもの体操服で構いませんので」
「体操服? あああのピチピチのシャツにハイレグのブルマー?」
「そうです部室にあれを取りに行かせてください!」
「あんたそんなにあれが気に入ってたの? あの乳首スケスケの、お尻丸出しの体操服が」

 優香は否定しては行かせてもらえないと思った。

「はい、ぜひあれを着たいです!」
「ハハハッ! あんたホントに変態ね。あんないやらしい格好をしたいだなんて……いいわ、あたしも鬼じゃないから。部室の鍵渡すから勝手に取りに行って。ゴミ箱の中に入ってると思うから」
「あ、ありがとうございます……」

 優香は裸のまま急いで部室に行き、ゴミ箱の中から、薄汚れたシャツとブルマーを取り出した。着るとそれは、相変わらず乳首の透けて見える、お尻の大部分がはみ出してしまう、恥ずかしい格好だったが、優香にとっては丸一週間ぶりに着る、とにかくも衣服だった。

 優香は久しぶりに着た衣服に心も軽く、駅へ向かい電車に乗ったが、乗客のいやらしい視線が自分に向けられているのに気付いて、恥ずかしさをあらたにした。

(そうだ、裸よりマシとはいえ、お尻丸出しなんだ……それに乳首も……いやっ!)

 さっそくお尻を触ってくる者がいた。そして股間を、筋に沿って撫でつける指。

「お嬢ちゃんいいお尻してるね。バレー部かな。それにあそこも……お! 濡れてきたみたいだよ」

 家に帰るとドアに鍵が掛かっていた。チャイムを押すと母親が出た。

「おかえり、遅かったね……」母親は優香の卑猥な服装を見た。「何あんた、そんな格好で帰ってきたの?」
「うん、他全部洗っちゃったから……それにこっちは暑いしね」
「暑いったってあんた……そんな……」母親は娘の透けた乳首、丸出しのお尻を不審そうに眺めた。「ちょっと露出が多過ぎやしないかい?」
「そう……? だって学校の指定の体操服だよ。これで毎日体育やってるんだから、全然いやらしいことなんてないでしょ?」
「まあそうだけど……」
「疲れちゃった……お風呂入ってくる」

 そう言って優香は家の中に入った。

(これでやっと……)風呂から出てジャージに着替えながら優香は思った。(合宿が終わったわ)
  1. 2009/08/27(木) 12:27:26|
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