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羞人たち

趣味で書いた羞恥小説 18禁です。

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優香 第六章 6

 食後、部員たちは風呂に入る。この時ばかりは優香もみなと同じように入浴することを許された。ただ、一つだけみんなと違うことは、部員のみんなは風呂から出ると体を拭いて服を着るのに対して、優香だけは体を拭いたあと裸のまま、そのまま廊下に出ていかなければならないことだった。全員が裸の風呂場では、自分の裸がこの日始めて恥ずかしくないものに思えたが、風呂から上がり、皆が服を着るのに自分だけが全裸のままなのを意識すると、前よりいっそうの恥ずかしさに襲われるのだった。

(こんな恥ずかしい姿でよくバスに乗ってこんな遠くまで来れたものだわ!)

 優香は着衣の部員たちの後から廊下を進みながら、自分の置かれた立場の惨めさ、つらさをあらたに感じるのだった。

 入浴を終えると部員はもう何もすることはない。後はしばらく部屋でくつろいで寝るだけだ。部屋は学年ごとに一部屋ずつ大部屋が割り当てられていて、みなで枕を並べて青春の甘い思い出を作るのだ。しかし0年の優香には部屋はなかった。部屋の前の廊下が彼女の合宿中の寝床だった。与えられた寝具は余った枕だけだった。だから優香は夜になっても自分の裸を隠すことができないまま眠るのだった。

「こんなところで寝てたらレイプされちゃうよ!」
「あ、でもこんなブス誰も相手にしないか」

 中学生たちは笑いながら優香の脇を通り抜けるのだった。

 部屋の中からは遅くまで3年生たちの楽しげな話し声が聞こえてくる。

「へえ、優香って斉藤くんのことが好きなんだ!」
「斉藤くんって、あのサッカー部のキャプテンの?」
「同じ中学だったんだって。前は斉藤くんの方も気があったみたいだよ」
「でも優香の変態ぶりに愛想つかして、今では大嫌いになったらしいわよ」

 彼女たちは外で優香が聞いているのを知っていてこんな話をでっちあげるのだった。

「あたしこの前斉藤くんが『優香とやりたい』って言ってるのを聞いちゃった。『言えば簡単にやらしてくれるだろう、あのヤリマンは』だってさ」
「優香ならきっとやらせるだろうね。あのつるつるのお○んこ突き出して『お願い、斉藤くん、入れて!』って」
「今度試しにやらせてみようかしらね。斉藤くんを誘惑するように、優香に命令するってのはどう?」
「いいね、それ。優香も好きな人に処女を捧げられて幸せでしょう」
「それとも体育の田崎を誘惑させる?」
「ハハハッ! それもいいわね。田崎は優香のことが大好きみたいだから絶対やるわ!」
「初体験の相手があんなキモいオヤジだなんて、超ウケル!」

 優香は固い廊下に裸で寝そべり、かつて仲良しだったチームメイトたちの悪口を、涙を流しながら聞いていた。そして斉藤が言ったという自分に対する発言に、激しく胸を傷めていた。

(ヤリマンだなんて……斉藤くんが……私のことを……)

 優香はかなり疲れていたにもかかわらず、廊下の固さと込み上げる哀しみのせいで遅くまで眠れないでいた。斉藤の顔が頭から離れなかった。そして自分の股間がいつの間にかしっとり濡れているのに気付いてびっくりした。

(やだ……あたしったら……そんなの絶対にイケないことだわ!)

 そして優香は暗闇の中で独り顔を赤くするのだった。
  1. 2009/08/27(木) 12:25:06|
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