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羞人たち

趣味で書いた羞恥小説 18禁です。

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優香 第六章 2

 合宿当日。まだ朝の5時過ぎだった。優香は親を起こさないようそっとドアを閉めると家の外に出た。服装はぼろぼろの体操着、乳首の透けた小さいシャツにお尻丸出しのハイレグブルマーという格好だった。こんな姿、とても親には見せられない。だから優香は気付かれないようそっと家を抜け出したのだった。

 持ち物は何もなかった。しいて言えばブルマーの中に入れた定期券一つ。鞄も何も持っていない。まったくの手ぶらだった。

 まさに変態といった格好だった。薄いシャツにはピンクの乳首がはっきり透けて、ピチピチのブルマーからはお尻の大半がはみ出し、きつい股間は毛のなくなったせいで余計に割れ目を目立たせるのだった。さらに男の子みたいな短い髪の毛が痛々しい。化粧も一切していなかった。

 まだ朝が早いので通りに人は少なかった。それでもたまに行き交う者は目を丸くして不審そうに優香を見つめた。同じく部活へ向かうのであろう長いスカートを穿いた女子高生は、優香の短い髪型を、透けた乳首を、そして筋の入ったハイレグのブルマーを、順々に見て、それからチッとすれ違いざま舌打ちした。サラリーマンはあからさまに胸やお尻を見つめて、おはようとにやにや挨拶する始末だった。優香は恥ずかしさに生きた心地もしなかった。

 電車に乗っていると(座席に座ることは禁止されていた)吊り革につかまって立っている優香に、目の前の座席の中年サラリーマンが優香を見上げて声を掛けた。

「高校生?」
「はい……」
「これから部活?」
「はい……」
「それは、練習着?」
「はい、そうです……」
「ブラジャーくらいしたほうがいいよ。乳首透け透けだよ」
「はい……でも、決まりなので……」
「それにパンツも穿いてないでしょう? 線がくっきり出ちゃってるよ」
「……」
「恥ずかしくないの?」
「いえ……決まりなので、別に」
「へえー、そう。じゃあおじさんじっくり見ちゃっても大丈夫だね?」
「は、はぃ……見てくださってありがとうございます」

 優香はまるで台詞を言うように、男の言うことにいちいち丁寧に答えたが、その言葉とは裏腹に顔は恥ずかしそうに真っ赤になっていた。

 一番乗りで学校に着いた。部室までは誰とも出会わなかった。部室に着くと、さっそくドアの前で体操着を脱ぎ、全裸になった。剃りたての股間が生々しい。

 正座で15分ほど待っていると、やがて一年生の集団がぞろぞろと現れた。優香はそれを見ると正座のまま深々と土下座をした。

「おはようございます!」
「あ? はいおはよ……」

 そして床に畳んであった優香の体操着を足で部室に蹴り入れると、眠そうに中へ入っていく。

 やがて続々と部員たちが集まり出す。三十分後にはすべての部員が集まった。

「よし、揃ったね、みんな」とキャプテンの香織が来て言った。
「はーい!」

 みな一週間の合宿で、たくさんの着替えや荷物を持って来ている。その中でただ一人優香だけが手ぶら、というより何も持っていない生まれたままの姿だった。

「よし、じゃあバスの方へ行きましょ。みんな忘れ物はない?」
「はーい! 忘れ物はないでーす」
「じゃあ0年、三年生の荷物バスに運んで」
「はい……あの、服を着ていいでしょうか?」
「服? ああこれ? これもう洗ってなくて臭いから、捨てる」
「じゃあ私は何を……?」
「何も着ないよ。合宿中は全裸があんたの服よ。そのために毛まで剃って身だしなみを整えたんじゃない!」
「全裸で……このまま、一週間過ごすんですか?」
「そうよ何か文句ある?」
「いえ……ありません」

 その後、優香は裸のまま何往復も、三年生の重い荷物を持ってバスと部室を行ったりきたりした。バスのある外を全裸で歩くのはびくびくものだったが、夏休みの、朝もまだ早い時間帯なので、通り掛かる他の生徒がいないのがまだしもの救いだった。

「みんな乗った?」
「はーい!」
「じゃあ出発します。運転手さんお願いします」

 こうして合宿がスタートした。優香は相変わらずの全裸姿のまま、バスの座席に座って、これからどんなことになってしまうのかと不安で泣きそうになった。身を隠す布切れ一枚持っていないのだ。この生まれたままの姿で一週間、何十キロも離れた場所で過ごさなければならないのだ。
  1. 2009/08/26(水) 19:48:03|
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