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羞人たち

趣味で書いた羞恥小説 18禁です。

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優香 第五章 1

 一週間経った。優香にとってそれは非常に長い一週間だった。この間まで自分の友人や下級生だった部活の仲間に奴隷なみに扱われ、しごかれ、他の部の生徒たちが見ている前で恥ずかしいことをやらされたのだったから。

 今では優香の廊下での着替えも当たり前の風景になっていた。廊下で素っ裸になって、通り過ぎる他の部の女子たち、知り合いでも一年生でも関係なく、

「おつかれさまです! 0年田辺優香です!」

 と気をつけをして挨拶するのだった。

「ああ、おつかれさま、今日も全裸でごくろうさんね」

 一年生もだんだん慣れてきて今ではそんな受け答えをするようになっていた。

 優香は屈辱と恥ずかしさでもう生きた心地もしなかったが、ただ裸を見られるのは女子に限られていたのでまだ耐えられた。透けた乳首やTバックの尻を見られていたとはいうものの、まだ男子たちに『そのもの』は見られていなかった。


 季節は本格的な夏になった。体育ではプールの授業が始まった。普段は男女別々にプールの授業が行われるのだが、この日は日程の都合で合同の授業になった。ただでさえ、地味なスクール水着姿になることを嫌がっている女子たちは、男女合同と知らされて、この日は朝からぶーぶー文句を言っていた。

 授業は五時間目だった。三年二組の女子生徒たちはお腹が膨らむといけないといって弁当もろくに食べず、着替えをしに更衣室に行った。

 優香はいつものように一人で更衣室に行き、すでに紺色のスクール水着に着替え始めているクラスメートたちを尻目に、自分も着替えをしようとした。

 が、水着を取り出そうと鞄を開けたがそこには水着が入っていなかった。どこをどう探しても見つからなかった。忘れてしまったのかと思ったがそんなはずはなかった。朝、確かめたときはちゃんと水着と帽子とゴーグルが入っていた。それがいま後の二つは残して水着だけがなくなっていた。

 優香はとっさにひらめいた。

「ねえ、香織、私の水着知らない?」

 部活以外のときは敬語を使う必要はなかったので優香はすでに着替えを済まして水着姿になっていた香織にこう聞いた。

「え、水着? 知らないよそんなの」
「ほ、ホントに? どこにあるか知らない?」
「ホントに知らねえよ…どうして私があんたの水着のこと知ってなくちゃなんないのよ」

 そう言って香織は他の友人たちとわいわい言って恥ずかしがりながら更衣室から出てってしまった。友人と冗談を言いながらもしかしその顔は陰険に笑っていた。

 優香は水着がないのであれば授業は受けられないと考え、着替えをやめて制服姿のまま授業のある屋外プールへ向かっていった。
  1. 2009/05/31(日) 03:20:28|
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